作業服の専門店として職人さんたちを支えてきたワークマンが、今や日本中で爆発的なヒットを巻き起こしています。同社は2020年2月4日、2020年3月期の税引き利益が前期と比べて37%も増加し、134億円に達する見通しであると発表しました。これは従来の予想を25億円も上回る異例の数字であり、その勢いはとどまることを知りません。売上高にあたる営業総収入も35%増の905億円へと上方修正され、アパレル業界に大きな衝撃を与えています。
この驚異的な業績を牽引しているのが、一般消費者向けの新形態店舗「ワークマンプラス」です。SNS上では「機能性が高すぎるのにコスパ最強」「普段着としても全然オシャレに着こなせる」といった絶賛の声が溢れかえっています。かつてはプロの職人が通うお店というイメージが強かった同社ですが、現在はアウトドアやスポーツを愛する若者や女性層からも熱い視線が注がれており、顧客の裾野を劇的に広げることに成功したと言えるでしょう。
その人気を支えるのが、驚異的な機能性を持つPB(プライベートブランド)商品です。PBとは、小売店が自ら企画して開発する独自ブランドのことで、中間マージンをカットして高品質なものを安く提供できる強みを持っています。特に防水や防寒に優れたジャケットは、厳しい冬の寒さを乗り切る必須アイテムとして飛躍的に売行を伸ばしました。高機能でありながら日常に溶け込むデザインが、現代の消費者の心を掴んで離さないのです。
さらに同社の面白い取り組みとして、商品情報に精通した「インフルエンサー」や人気ブロガーとの共同開発が挙げられます。現場のリアルな意見を反映したパーカは、発売と同時にSNSで瞬く間に拡散され、売り切れが続出する事態となりました。ネットでの反響を敏感にキャッチして、ファンと一緒にトレンドを作り上げる仕組みが見事に功を奏しています。単なるメーカー発信ではなく、ユーザーの目線を徹底的に取り入れた姿勢が素晴らしいと感じます。
店舗の拡大スピードも圧倒的であり、2019年4月12日から12月にかけて、新店を23店舗オープンさせたほか、既存の119店舗をワークマンプラスへとリニューアルしました。これにより、2020年1月末時点での店舗数は157店にまで急増しています。同社は2020年3月末までに175店舗へ拡大する計画を掲げており、街中で看板を見かける機会はさらに増えるでしょう。まさに日本全国へその認知度が浸透していく真っ最中なのです。
こうした破竹の勢いは、2019年4月12日から12月期の単独決算にもはっきりと表れています。税引き利益は前年の同じ時期と比べて47%増の108億円となり、営業総収入は41%増の715億円を記録しました。従来の作業服で培った高い技術力という「本質」を崩さず、魅せ方を変えて一般市場を開拓した戦略は実に見事です。実用性とファッション性を両立させた同社が、今後どのようなトレンドを仕掛けていくのか目が離せません。
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