2019年5月29日付の報道は、玩具メーカーのタカラトミーアーツが、ノスタルジーと実用性を兼ね備えたユニークな製品を発売するというニュースを伝えました。同社が同年6月27日に発売を予定していたのは、昭和時代のデザインを精巧に再現したミニチュアの扇風機**「昭和扇風機」**です。高さ17センチメートルという手のひらサイズでありながら、職場や家庭のデスク上で、懐かしい「昭和のお茶の間の風」を感じられるという、心憎い演出が施されています。
この「昭和扇風機」は、銀色のフレームがレトロな雰囲気を醸し出すデザインで、USBケーブルによる給電式のため、パソコンやコンセントにつないで手軽に使用できます。風の強さは「涼風」と「強風」の2種類。さらに、ボタンを押したときの**「カチッ」という音や感触**、背面にあるつまみで作動する首振り機能、30分で自動停止するタイマー機能まで、懐かしさを演出する仕掛けが随所に盛り込まれています。
この商品は、テレビやラジカセなど昭和の人気家電をミニチュア化した**「ザ・昭和シリーズ」の新作です。シリーズ全体が、「令和時代に懐かしの昭和時代を感じてほしい」という狙いから2019年に立ち上げられました。ミニチュアサイズでありながら「本当に使える」という実用性を兼ね備えている点が、大人世代のノスタルジー**と、新しいものとしてレトロを捉える若い世代の両方に響く、注目のグッズとなりました。価格は税別3,480円でした。
SNS上では当時、「このレトロ感がたまらない」「カチッという音が最高に懐かしい」「職場のデスクに置きたい」といった、昭和を知る世代からの共感の声が多く寄せられていました。コラムニストとしての私の意見ですが、このタカラトミーアーツの企画は、単なるミニチュア玩具の販売ではありません。これは、**「感情的な付加価値」**を商品に加えるという、現代のマーケティングの成功例です。機能性だけを追求する現代の家電とは一線を画し、ノスタルジーという「心に響く体験」を売るというこの戦略は、日本の玩具メーカーならではの妙案だと言えるでしょう。
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