【2019年6月スーパー売上】記録的な長雨が家計を直撃?夏物不振でも「中食」が支える最新トレンドを解説

日本チェーンストア協会が2019年7月26日に発表した統計によると、全国のスーパーマーケットにおける6月の売上実績は、既存店ベースで前年と比較して0.5%の減少となりました。これで3カ月連続のマイナス成長を記録したことになり、流通業界には一抹の不安が広がっています。カレンダー上では昨年よりも日曜日が1日多く、本来であれば客足が伸びる絶好の条件が整っていただけに、この微減という結果は数字以上の重みを感じさせます。

今回の苦戦を強いた最大の要因は、6月下旬から日本列島を包み込んだ異例の長雨と、それに伴う気温の低下にあると言えるでしょう。「既存店ベース」とは、新規開店や閉店の影響を除き、純粋に店舗ごとの成長力を測る指標のことですが、天候という不可抗力が消費者の購買意欲を冷え込ませてしまいました。冷涼な日が続いたことで、本来なら飛ぶように売れるはずのアイスクリームや冷たい飲料といった夏物商材が、店頭で足踏み状態となってしまったのです。

SNS上では、「せっかくの休日なのに雨ばかりで買い物に行く気が起きない」といった声や、「肌寒くて夏服を買う気分になれない」というリアルな反応が相次いでいます。季節の移り変わりに合わせて衣替えを準備する時期ですが、衣料品部門もこの天候不順の煽りを強く受けてしまいました。消費者の皆さんの心理としても、梅雨空が続く中では、華やかな夏物アイテムよりも、まずは目の前の雨をしのぐことで精一杯だったのかもしれませんね。

一方で、どんよりとした空模様の中でも明るい兆しを見せたのが、お弁当やおかずを指す「総菜」などの部門です。これらは「中食(なかしょく)」と呼ばれ、レストランなどの外食と、家で一から調理する内食の中間に位置する食事形態を指します。雨の日には外出を控えつつも、自宅で手軽に美味しいものを食べたいというニーズが高まった結果、総菜カテゴリーは堅調な推移を見せました。こうした利便性の高い商品が、全体の売り上げを支える構図となっています。

私自身の見解としては、今回の減収は決して消費税増税前の買い控えといった構造的な問題ではなく、あくまで季節要因が強く働いた一時的な足踏みだと分析しています。むしろ、天候が悪い中でも総菜などの「すぐ食べられる食品」への需要が根強いことは、現代共働き世帯のライフスタイルを象徴しているのではないでしょうか。今後、梅雨明けとともに気温が上昇すれば、これまで抑えられていた夏物需要が一気に爆発する可能性も十分に秘めています。

これからの季節、猛暑が訪れることでスーパーの店頭は再び活気を取り戻すに違いありません。天候に左右されやすい小売業界ですが、消費者の皆さんが今何を求めているのかを敏感に察知する力が、これまで以上に問われています。長雨に負けず、魅力的な商品展開で私たちをワクワクさせてくれることを期待しましょう。今後の売上動向からも目が離せませんね。季節の変わり目ですので、皆様も体調管理には十分お気をつけください。

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