【新・海のスーパーフード】厄介者が美食へ変貌!愛媛の「アカモクうどん」が健康と磯の香りを届ける

愛媛県漁業協同組合連合会が、これまで漁業者を悩ませてきた「アカモク」という海藻を主役にした新しい特産品を誕生させました。2019年12月11日、同連合会はアカモクを粉末状にして生地に練り込んだ乾麺「アカモクうどん」の商品化を発表し、注目を集めています。長年、海の新星として期待されていた食材が、ついに私たちの食卓へ届く形となりました。

アカモクは、北海道の東部を除く日本全国の沿岸に広く生息している海藻の一種です。しかし、成長すると非常に長くなるため、漁船のスクリューに絡まって故障の原因になったり、海面を覆い尽くして日光を遮り、他の有用な藻類の成長を妨げたりすることから、漁場では「厄介者」として疎まれてきた歴史があります。

愛媛県内だけでも、年間で約400トンもの原草が収穫されますが、西日本ではこれまで食用としての文化がほとんど定着していませんでした。そんな未利用資源に光を当てたのが、今回のプロジェクトです。SNS上では「あの邪魔だった海藻が食べられるなんて驚きだ」「海の掃除にもなって健康にも良いなら一石二鳥」といった、期待を込めた反響が広がっています。

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讃岐の技と海の恵みが融合した健康うどん

今回の商品開発にあたり、強力なパートナーとなったのが香川県高松市に拠点を置く名門・石丸製麺です。本場・讃岐うどんの技術を惜しみなく投入することで、アカモク特有の粘り気を活かしたコシの強さと、口の中にふわっと広がる豊かな磯の香りを両立させました。乾麺という保存の利く形態は、お土産や家庭の常備食としても非常に魅力的でしょう。

特筆すべきは、アカモクに含まれる「フコイダン」という成分の存在です。フコイダンとは、海藻のヌメリ成分に含まれる多糖類の一種で、免疫力の向上や抗アレルギー作用、さらには整腸作用などが期待されている、いわば天然の健康成分です。こうした栄養価の高さが認知され始めたことで、近年は健康志向の方々の間で「海のスーパーフード」として急速に支持を広げています。

編集者の視点から見ても、この試みは単なる新商品開発以上の価値があると感じます。環境を改善しながら、捨てられていた資源を地域の富に変える「循環型ビジネス」の先駆けと言えるでしょう。220グラム入りで希望小売価格480円という設定は、手軽に試せる健康投資として非常にバランスが取れた価格設定ではないでしょうか。

今後は愛媛県内の道の駅や地元のスーパーマーケットを中心に、順次販売が開始される予定となっています。地元の海の課題を解決し、かつ食べる人を笑顔にするこの「アカモクうどん」が、四国を代表する新たな名産品として定着していく姿が今から目に浮かぶようです。磯の香りが漂う一杯を、ぜひ多くの人に体験してほしいと願っています。

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