東ソーが韓国に新工場建設へ!5G時代を支える半導体用「石英ガラス」戦略の全貌に迫る

化学メーカー大手の東ソーが、半導体産業の心臓部ともいえる韓国・ソウル近郊に、製造装置用「石英ガラス」の新たな生産拠点を構築することを発表しました。初期投資として数十億円を投じるこのプロジェクトは、2020年3月20日までに現地法人を設立する計画です。順調に進めば、2021年1月初頭には加工工場の稼働が開始される見通しとなっており、業界内でも大きな注目を集めています。

今回の決断の背景には、次世代通信規格「5G」の普及や、自動車の高度な電装化といった世界的なテクノロジーの進化があります。これらに伴い、半導体製造装置の需要が爆発的に増加すると予測される中で、東ソーは供給体制を抜本的に強化する狙いでしょう。SNSでは「日本の素材技術が世界を支える」「韓国市場への直接進出はスピード感があって期待できる」といったポジティブな反応が相次いでいます。

スポンサーリンク

世界シェアを牽引する東ソーの技術力と戦略

そもそも石英ガラスとは、極めて純度が高く、熱や薬品に強い特性を持つガラスのことです。半導体製造の「前工程」と呼ばれる、シリコンウエハーに微細な回路を描く段階において、ウエハーを固定する治具(ジグ)などに欠かせない素材となります。東ソーはこの分野で素材加工から最終製品の製造までを一貫して手がけており、世界でも2〜3割という圧倒的なシェアを誇るトッププレイヤーなのです。

現在は日本国内から韓国へ製品を輸出していますが、5G時代の到来により、装置にはこれまで以上に過酷な環境での精度が求められるようになりました。石英ガラスにも、不純物を極限まで排除した純度や、寸分違わぬ精密な加工精度が不可欠となっています。半導体巨人がひしめく韓国に直接拠点を構えることで、顧客のシビアな要望に対して、リアルタイムで応えられる体制が整うことは間違いありません。

世界半導体市場統計(WSTS)の予測によれば、2020年の世界市場は前年比5.9%増の4330億ドル(約47兆円)に達するとされています。私個人の見解としては、この成長局面において、輸送コストやリードタイムを削減し、現場の声を即座に製品へフィードバックできる現地工場の存在は、東ソーの競争力をさらに盤石にするはずです。素材メーカーの底力が、未来のデジタル社会を形作っていくのでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました