日本経済の未来を占う重要な指標が、日本経済新聞社の独自試算によって明らかになりました。2019年12月20日に閣議決定された2020年度予算案、そして2019年度の補正予算案が合わさることで、私たちの暮らしに直結する国内総生産(GDP)にはどのような変化がもたらされるのでしょうか。
日経独自の「NEEDS日本経済モデル」を用いた最新の予測によると、これらの予算措置によって2020年度の実質GDP成長率は0.15ポイントほど底上げされる見通しです。この結果、成長率は全体で0.50%に達すると試算されており、緩やかながらも着実な景気の下支えが期待できるでしょう。
ここで注目すべき「実質GDP」とは、国内で生み出された付加価値の合計から物価変動の影響を除いた数値のことです。国の経済規模がどれだけ実際に拡大したかを示す、いわば「経済の健康診断書」のようなものといえます。今回の試算では、まさに政府の財政出動が特効薬として機能する形となりました。
SNS上では、この予測に対して「公共事業が増えることで地方経済が活性化してほしい」という期待の声が上がる一方で、「0.5%という数字では景気回復を実感するにはまだ遠いのではないか」といった、より力強い成長を求める慎重な意見も散見されています。
公共投資が景気を強力にバックアップ
今回の成長を力強く牽引するのは、他ならぬ公共投資の存在です。経済対策の実施により、公共投資の項目は2.33ポイントもの大幅な押し上げ効果を受ける見込みとなりました。その結果、前年度比で1.49%のプラス成長に転じると予測されており、インフラ整備などが経済のエンジン役を担います。
私は、この公共投資の拡大を単なる一時的な景気刺激策に留めてはならないと考えています。防災・減災といった国土強靱化に充てられる予算が、将来的な日本の安全性を高め、持続可能な成長の土台となることが不可欠です。数字上の改善だけでなく、国民が真に恩恵を感じられる運用を期待したいところです。
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