2019年は宇宙ビジネス「実現」の歴史的転換点!民間ロケットから人工流れ星まで夢が現実へ

2019年もいよいよ締めくくりを迎えようとする2019年12月06日、ニュージーランドのマヒア半島から希望を乗せた光が夜空へ放たれました。日本の宇宙ベンチャー「ALE」が開発した人工衛星2号機が、無事に軌道投入を成功させたのです。このニュースは、これまでの「夢物語」としての宇宙が、いよいよ「現実のビジネス」へと変貌を遂げた象徴的な出来事といえるでしょう。

この衛星には5色に輝く400粒の「流星源」が搭載されており、運用試験を経て2020年には世界初の「人工流れ星」を夜空に描く計画が進んでいます。SNS上では「自分の誕生日に流れ星を降らせてみたい」「夜空をエンターテインメントに変える発想がすごい」といった期待の声が溢れており、科学とエンタメが融合する新しい時代の幕開けに多くの人が胸を躍らせています。

日本のベンチャー企業による躍進は、これだけにとどまりません。アクセルスペースは、数多くの衛星を連携させて地球の隅々まで観測する「地球観測網(衛星コンステレーション)」の構築を目指しています。2018年末に打ち上げた初号機に続き、2020年04月以降には4機の追加打ち上げが予定されており、いよいよ5機体制での本格的なデータ活用が始まろうとしているのです。

また、堀江貴文氏が創業に関わったインターステラテクノロジズの活躍も、2019年の大きなトピックでした。2019年05月に小型ロケット「MOMO」3号機の試験打ち上げを実施し、日本の民間企業として初めて、高度100キロメートルという「宇宙の境界線」に到達する快挙を成し遂げました。国主導ではない、民間の力だけで宇宙へ手が届くことを証明した功績は極めて大きいと言えます。

世界に目を向ければ、宇宙旅行がいよいよ手の届く贅沢になりつつあります。米ヴァージン・ギャラクティック社は2019年02月にスタッフを乗せた宇宙空間到達に成功し、10月にはニューヨーク証券取引所への上場を果たしました。これには投資家からも熱い視線が注がれており、長年「延期」が繰り返されてきた宇宙旅行ビジネスが、ついに商業化の最終段階に入ったことを示唆しています。

さらに、イーロン・マスク氏率いるSpaceXは、地球規模の高速通信を実現する「衛星インターネット網」の構築で他を圧倒しています。2019年05月と11月の2回にわたり、計120機もの衛星を打ち上げることに成功しました。これは、多数の衛星を協調動作させる「コンステレーション」技術の極致であり、2020年には北米でのサービス開始も見据えているというから驚きを隠せません。

私は、2019年こそが宇宙ビジネスの「概念実証(PoC)」から「事業実装」へとフェーズが変わった元年であると確信しています。これまでの「宇宙=国家プロジェクト」という常識は崩れ去り、民間企業の創意工夫が新しい市場を生むフェーズに突入しました。2020年は、私たちが夜空を見上げる理由が「未知への憧れ」から「日常の利便性」へと変わる記念すべき1年になることでしょう。

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