インド経済に激震!タマネギ高騰61%で生活直撃、スタグフレーション懸念とモディ政権の試練

アジアを牽引する巨大市場インドが、今まさに予期せぬ経済の荒波に揉まれています。景気低迷の影が色濃くなる中で、市民の台所を直撃する急激な物価上昇が発生しているのです。現地からの報告によれば、生活の基盤を揺るがす深刻な事態へと発展しています。

インド統計局が2020年01月13日に発表した2019年12月の消費者物価指数(CPI)は、前年の同じ月と比べて7.4%という驚異的な伸びを記録しました。この数字は実に5年5カ月ぶりの高水準であり、インフレの波が急速に押し寄せていることを物語っているでしょう。

特に深刻なのが、食卓に欠かせない食品類の大暴騰です。なんと野菜類が61%も跳ね上がったほか、豆類が15%、肉や魚も10%上昇しました。2019年夏の異常気象による不作が原因で、生活必需品の価格が庶民の手の届かないレベルへ達しています。

SNS上でもこの惨状に対する悲鳴があふれ返っている状況です。「毎日食べるタマネギが高級品になるなんて信じられない」「給料は増えないのに食費だけが倍増していく」といった、現地の切実なツイートが拡散され、多くの共感を呼んでいます。

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忍び寄るスタグフレーションの恐怖

現在のインド経済は、専門用語で「スタグフレーション」と呼ばれる極めて危険な状態に陥りつつあります。これは、景気が後退して企業の業績や人々の所得が落ち込んでいるにもかかわらず、物価だけがどんどん上がっていく最悪の経済現象のことです。

実際に2019年07月から09月期の経済成長率は4.5%にとどまり、6四半期連続で縮小を続けています。さらに民間金融機関の予測では、2019年10月から12月期は4.3%へと一段と冷え込む見通しで、市場には強い警戒感が漂ってきました。

通常であれば、中央銀行は利下げを行って世の中にお金を回し、景気を刺激しようと試みます。しかし、これほど物価が高い状態ではさらなるインフレを招く恐れがあるため、身動きが取れません。まさに打つ手なしのジレンマに直面していると言えます。

タマネギ1キロ180円の衝撃と政治への不満

ニューデリーの市場では、ロシアから緊急輸入されたタマネギが1キログラムあたり120ルピー(約180円)で取引されています。これは平時の2.5倍に相当し、ある市民は「買うのを諦めて少量のネギで我慢する」と肩を落としていました。

インドのCPIは、市民の生活に直結する食品と飲料が全体の54%を占めるため、食料品の高騰はダイレクトに国民を困窮させます。2019年09月までは2〜3%台で安定していたインフレ率が、12月には一気に加速してしまいました。

この経済への怒りは、政治への不満とも結びついています。2019年12月から続く改正国籍法への抗議デモは、物価高に苦しむ群衆を巻き込み、2020年01月上旬までに31人以上の犠牲者を出す大混乱へ発展してしまいました。

編集部としては、モディ政権はこれまでの経済成長神話に甘んじることなく、即座に流通網の改善や困窮層への直接支援に乗り出すべきだと考えます。地方選挙での与党敗北が示す通り、国民の我慢はすでに限界を迎えているのではないでしょうか。

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