2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏らによる記念座談会が開催され、未来を担う若い世代へ向けた熱いエールが送られました。科学の発展を支える次世代のイノベーターたちへ、偉大な先達が贈るメッセージには、人生のターニングポイントを掴むための具体的なヒントが満載です。
SNS上では「35歳までの過ごし方に勇気をもらった」「研究職だけでなく、ビジネスパーソン全員に刺さる言葉だ」といった共感の声が多数寄せられています。キャリアの土台を築く時期において、どのような意識を持つべきなのか、その核心に迫ってみましょう。
挑戦と失敗を恐れない!35歳までに蓄えるべきエネルギー
吉野氏は、若者に対して「35歳になるまでは、じっくりと自分の力を蓄える時期にしてほしい」と力強く語っています。この年齢を迎えた瞬間に、それまで溜めたエネルギーを一気に爆発させることが、大きな成果を生み出す秘訣だそうです。
自身への投資を惜しまないことで、逆算して「今、本当に取り組むべき課題」が明確に見えてくると言います。実際に吉野氏がスマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池の研究に着手したのは、33歳という若さのときでした。
過去のノーベル賞受賞者たちを振り返っても、歴史的な偉業に繋がる本格的な研究をスタートさせたのは、大半が30代半ばというデータが存在します。この世代での挑戦は、仮に失敗のリスクがあっても、再び立ち上がってやり直すチャンスが残されている点も大きな魅力でしょう。
理系こそ磨くべきコミュニケーション能力とプレゼン力
一方、島津製作所の田中耕一氏は、自分の考えを正確に表現する「コミュニケーション能力」や、魅力を効果的にアピールする「プレゼン力」の大切さを説いています。どれほど優れた技術であっても、周囲に伝わらなければ価値は半減してしまいます。
ここで言うプレゼンテーションとは、自らの研究成果やアイデアの価値を、他者に分かりやすく説明して納得してもらうための表現技術を指す専門用語です。このスキルが高まれば、専門外の人々からも深い理解や協力を得ることが可能になります。
企業での活躍を目指す理系の学生は、専門知識に閉じこもることなく、発信力を学ぶ機会を積極的に増やしてほしいと田中氏は推奨しています。異なる分野の人と繋がることで、新しいイノベーションの種が蒔かれるのではないでしょうか。
編集部としても、若いうちに多様な経験を積み、自分の言葉で語る力を養うことは、不確実な時代を生き抜く最大の武器になると確信しています。失敗を恐れず、未来の自分へ投資を続ける若い力こそが、次の新時代を切り拓いていくに違いありません。
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