中国の外貨準備高が2年ぶりに増加!3兆ドル突破の背景と今後の世界経済への影響を徹底解説

中国国家外貨管理局が2020年1月7日に発表した最新のデータによると、2019年12月末時点における中国の外貨準備高は、前年末に比べて352億ドル増加し、3兆1079億ドルに達しました。日本円に換算すると約335兆円という巨額な規模であり、年末ベースとしては2年ぶりに前年の水準を上回る結果となっています。

外貨準備高とは、国が海外に対する支払いのために保有するドルなどの外国通貨や資産のことで、いわば国の「貯金」のようなものです。2019年11月末の時点と比較しても123億ドルの増加を記録しており、月次ベースでも2カ月ぶりのプラスへと転じました。このニュースに対し、SNS上では「さすがの経済規模だ」と驚く声が上がっています。

中国の外貨準備高の歴史を振り返ると、2014年6月末には過去最高となる4兆ドル近くにまで達していました。しかし、その後に激しい人民元安や国内からの資本流出に見舞われ、資産は急速に減少してしまいます。2017年1月末にはついに大台の3兆ドルを割り込み、世界中から大きな懸念の目が向けられる事態となりました。

その後、中国政府が厳しい資本規制、つまり海外への急激な資金移動を制限するルールを強化したことで流出の波は収まり、安定感を取り戻します。2017年以降は3兆ドル強のラインを維持し続けており、今回の2019年末のデータでもその底堅さが証明された形です。ネット上では「管理社会ならではの強硬策が功を奏した」との指摘も見られます。

今回の増加をもたらした最大の要因は、世界的な債券価格の上昇です。2019年は米国やドイツといった主要国の国債利回りが低下しました。債券の利回りと価格は反比例の関係にあるため、利回りが下がると価格は上昇します。中国が外貨準備として大量に保有する米国債などの価値が目減りするどころか、大きく膨らんだのです。

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見かけの数字に潜むリスクと今後の展望

しかし、この華やかな数字の裏には慎重に見極めるべき側面も存在します。もう一つの増加要因として、中国が海外からの借金を増やしている点が挙げられるでしょう。2019年9月末時点の対外債務、つまり外国から借りているお金の総額は2兆325億ドルを記録し、歴史上初めて2兆ドルの大台を突破しました。

この借金の増加額は外貨準備の増分を上回っており、資産から負債を差し引いた「純粋な貯金」はそれほど増えていないのが実情です。私は、この状況を楽観視すべきではないと考えています。表面上の数字だけが一人歩きして市場が安心感を抱くのは、一種のバブルのような危うさをはらんでいると言わざるを得ません。

SNSでも「借金が増えているなら健全な回復とは言えないのではないか」という冷静な分析やツッコミが続出しています。中国経済が今後も世界を牽引していくためには、単なる外貨の積み増しではなく、債務依存からの脱却と内需の拡大が不可欠でしょう。世界の市場を揺るがす中国の動向から、今後も目が離せません。

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