栃木県那須町の人気遊園地「那須ハイランドパーク」などを運営する藤和那須リゾートが、地域防災を大きく前進させる素晴らしい取り組みをスタートさせました。2020年1月10日、同社は災害が発生した際に自社が管理する宿泊施設を指定避難所として提供する協定を、那須町との間で結んだのです。万が一の事態が起きたとき、エンターテインメントを届ける企業が地域の安全な盾となってくれる試みは、非常に心強いニュースといえるでしょう。
今回の協定により、災害発生時から7日間にわたって、同社が運営するコテージ全72室のうち30室が無償で開放されます。この避難所は観光客だけでなく、地元に暮らす住民の皆様も広く利用可能です。特筆すべきは、提供される30室のうち20室が「ペット同伴可能」である点でしょう。SNS上でも「ペットを連れて避難できる場所があるのは本当にありがたい」「これなら安心して避難できる」といった、歓喜や安堵の声が数多く寄せられています。
避難所でのペットを巡る問題は、これまでの災害でも度々議論されてきました。アレルギーを持つ人への配慮や鳴き声のトラブルを恐れ、避難所への同行を諦めて危険な自宅にとどまったり、車中泊を余儀なくされたりする飼い主は少なくありません。今回のように公式な「指定避難所」としてペット共生スペースが確保されることは、そうした避難行動のハードルを劇的に下げ、多くの大切な命を救うきっかけになると私は確信しています。
藤和那須リゾートが展開するコテージは、独立したプライベートな空間が保たれているため、集団生活によるストレスやプライバシーの欠如という避難所特有の課題もクリアできます。民間企業が持つ観光資源や宿泊インフラを、有事の際の公共財として活用するこの先進的なモデルは、全国の自治体も見習うべきでしょう。那須町の安心安全を支える新たな一手として、これからの地域防災のスタンダードになることを期待しています。
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