北海道の貿易額が3年ぶり減少!室蘭の生産休止が響く輸出入の最新動向と地域経済への影響

函館税関が発表した2019年の北海道外国貿易概況(速報)によると、地元の経済に少し心配なニュースが飛び込んできました。なんと輸出と輸入のどちらも、3年ぶりに前年を下回る結果となったのです。北の大地を支える貿易ビジネスに、一体どのような変化が起きているのでしょうか。

特に注目したいのが、輸出総額が3121億900万円へと落ち込み、前年に比べて21%も減少してしまった点です。この背景には、室蘭市にあるJXエネルギー(旧JXTGエネルギー)の工場が製造をストップしたことが深く関係しています。この影響で、化学製品の輸出がなんと80%も引き下げられる事態となりました。

SNS上では「地元の大きな工場が止まると、ここまで数字に響くのか」「北海道の経済がこれからどうなるのか不安」といった声が上がっています。やはり地域を代表する産業の動向には、多くの人々が関心を寄せているのでしょう。さらに、今回は工業製品だけでなく、自慢の水産品も幅広く元気がなかったようです。

一方で、輸入総額に目を向けると、こちらも15%減の1兆2525億7100万円という結果になりました。輸出の落ち込みと合わせて、全体的に貿易の規模が縮小している印象を受けます。差し引きすると約9405億円の「輸入超過」、つまり買い物の金額の方が大幅に上回っている状態なのです。

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韓国向け化学製品が激減!その具体的な中身とは

さらに詳細を見ていくと、2018年には韓国などに約693億円も輸出されていた化学製品が、2019年には約141億円へと急激に細ってしまいました。専門的な用語になりますが、プラスチックの原料となる「キュメン」や、塗料などに使われる「トルエン」といった有機化合物が約55億円と、84%も減少しています。

加えて、ガソリンや合成繊維のもとになる「キシレン」を中心とした鉱物性タールや粗製薬品も、約56億円と83%のマイナスを記録しました。これらは現代のモノづくりに欠かせない基礎素材(ケミカル製品)ですが、主要な供給元が止まったことで、ダイレクトに輸出の減少へと繋がったとみられます。

編集部としては、今回の減少は一時的な工場の事情とはいえ、特定の産業や取引国に依存しすぎるリスクを浮き彫りにしたと感じています。北海道ブランドの強みである食や観光だけでなく、製造業の基盤をいかに安定させるかが、今後の地域経済を占う重要なカギになるのではないでしょうか。

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