これまで耳元のアクセサリーの定番といえば、ピアスが主流と考えられてきました。しかし、特に20代前半の女性たちの間で、その勢力図が大きく変わりつつあるようです。2019年5月にローリエプレスが実施した調査(回答者626人)によると、なんとイヤリングを愛用している「イヤリング派」が「ピアス派」を上回り、その割合は6対4という結果になりました。
この背景には、若者の間で抱かれているピアスに対するイメージの変化があるようです。普段からイヤリングを付けているという大学生のせいらさんは、「ピアスはサブカルチャーっぽいファッションを好む子がたくさん開けているというイメージがある」と話します。さらに、ピアスを開けない理由について尋ねると、「怖いから無理」と、穴を開けることへの恐怖心も大きな要因になっていることが分かりますね。
イヤリング派の悩みを解消!「痛くない」進化系アイテムに注目が集まる
従来のイヤリングは、ピアスに比べてデザインのバリエーションが少なかったり、耳たぶを挟む構造から長時間着用すると痛みを感じやすかったりといった欠点がありました。そのため、これまで「イヤリング派」の人たちは、デザインや快適さの部分で我慢を強いられていたのが実情でしょう。しかし、この状況を変えるアイテムが登場し、若年層の女性たちから熱い視線が注がれています。
若者に人気のアクセサリーブランド「Liquem(リキュエム)」などが提供する、進化したイヤリングの金具がその鍵を握っています。このブランドでは、痛くなりにくい工夫として、クリップ(耳たぶを挟み込む留め具)にシリコン製のカバーを採用しているとのことです。これにより、長時間の着用でも快適さが保たれるうえ、デザイン性も高いため、イヤリング派の女性たちにとって非常に魅力的な選択肢となっています。
イヤリング派の女性たちにとって、デザインの可愛さと同じくらい、付け心地の良さは絶対に譲れない重要なポイントだと言えるでしょう。ネジ式、バネ式、クリップ式といった異なる留め具の方式や、アクセサリー自体の重さによって、自分の耳に合うかどうかは大きく変わってきます。そのため、彼女たちは情報収集にも非常に熱心です。
例えば、インスタグラム(Instagram)で人気のイヤリング派インフルエンサーに、具体的な着用感や痛みの有無について積極的に質問をするなど、情報交換が活発に行われています。一度「痛くない上に可愛い」というお墨付き(評判)をSNSなどで得たブランドやショップには、人気が一気に集中する傾向が見られます。これは、ネット上での口コミが購買行動に強く影響する、現代の若年層の消費行動の特徴をよく示していると言えるのではないでしょうか。
恐怖心や校則にとらわれない!進化する「耳のファッション」
今どきの若い女性たちの間では、「わざわざ痛い思いや怖い思いをしてピアスホールを開けなくても、イヤリングで十分に耳のおしゃれを楽しめる」という新しい価値観が広まっています。さらに、耳たぶに挟むイヤリングだけでなく、耳の上部やふちに引っ掛けるイヤーフックなど、耳元アクセサリーの選択肢自体も多様化しています。
ピアスホールを開けることに対する恐怖心はもちろん、親御さんの意見や学校の校則といった規制を気にすることなく、また、我慢していた痛みからも解放され、デザインの幅も広がったイヤリングで、若い女性たちは自由に耳のファッションを楽しんでいるのです。穴を開けるという行為に縛られない、この新しいトレンドは、まさに「今っぽ女子」の合理的で自由な感性を象徴していると言えるでしょう。(ローリエプレス 荒木美里 記者による2019年6月28日時点の記事より再構成しました)
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