エンターテインメントの聖地として知られるアメリカのラスベガスで、今まさに驚きのビッグビジネスが動いています。カジノ業界の巨頭であるMGMリゾーツ・インターナショナルが、その象徴ともいえる主要ホテルを売却することを発表したのです。この大胆な戦略は、世界中のビジネス界だけでなく、SNS上でも「まさかあのホテルを手放すなんて」「次の一手が気になる」と大きな話題を呼んでいます。
売却の対象となったのは、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「MGMグランド」と「マンダレー・ベイ」という、同社を代表するメガリゾートです。今回の取引は、MGMグループと米投資ファンドのブラックストーン・グループが共同で設立した合弁ファンドを相手に行われます。この売却劇によって、MGM側は24億ドル、日本円にして約2600億円という、天文学的な規模の現金を一挙に手にする見込みです。
今回の発表に際し、MGMのトップを務めるジム・ムーレン会長兼最高経営責任者(CEO)は、保有する固定資産を減らして財務を身軽にし、強固な現金流動性を生み出すための極めて重要なステップであると熱弁しています。企業が自社ビルなどの不動産を売却した後に、そのままテナントとしてスペースを借り受けて営業を継続する手法を、専門用語で「セール・アンド・リースバック」と呼びます。
この仕組みを活用することで、MGMはホテルの所有権こそ手放すものの、実際の店舗運営はこれまで通り自社で担い続けることができるのです。つまり、観光客へのサービスやホテルのブランド価値はそのままに、巨額の資金だけを新事業のために捻出することに成功しました。所有と経営を分離させることで、リスクを抑えながら効率よく利益を生み出そうという、現代の企業経営における極めてスマートな防衛策であり攻めの姿勢だと言えるでしょう。
では、これほどの巨費を投じて彼らが目指す先はどこなのでしょうか。その答えは、まさにここ日本にあります。現在MGMは、日本国内でのカジノを含む統合型リゾート、いわゆる「IR(インテグレーテッド・リゾート)」のライセンス獲得に向けて、並々ならぬ情熱を注いでいるのです。IRとは、カジノだけでなく国際会議場やホテル、ショッピングモールなどが一体となった複合観光施設のことを指します。
ネット上では「日本にラスベガスがやってくるのか」「治安面は大丈夫だろうか」といった期待と不安が入り混じった声が飛び交っています。私自身の意見といたしましては、このMGMの動きは日本の観光産業を劇的に変える起爆剤になり得ると考えています。ラスベガスの至宝を売却してまで日本市場に賭けるという彼らの覚悟からは、日本が持つ観光地としてのポテンシャルの高さがうかがえるのではないでしょうか。
この歴史的な方針が明かされたのは2020年2月9日のことです。彼らが莫大な資金力を武器に、日本のエンターテインメント市場にどのような新しい風を吹き込んでくれるのか、その動向から目が離せません。ラスベガスで培われた至高のノウハウが日本で開花する日を、私たちは期待と興奮を持って見守るべきだと言えます。
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