【がん治療の未来】第一三共の次世代「抗体薬物複合体(ADC)」が米国臨床腫瘍学会(ASCO)で驚異の有効性データ!

2019年6月6日、日本の大手製薬会社である第一三共が、現在開発を進めている「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる次世代のがん治療薬に関する安全性のデータと有効性のデータを、米シカゴで開かれた世界的ながん学会である米国臨床腫瘍学会(ASCO:アスコ)で公表し、大きな注目を集めています。この新しい治療法は、従来の抗がん剤とは一線を画す革新的なアプローチとして、がん治療の未来を切り開く可能性を秘めているでしょう。

今回発表されたのは、肺がん治療をターゲットとした2種類のADCに関する情報です。ADCとは、薬物を特定の「抗体」に結合させ、その抗体を標的とするがん細胞まで薬物をピンポイントで運び、細胞内で放出することで、がん細胞だけを集中的に攻撃する薬剤のことを指します。これにより、従来の抗がん剤のような全身への影響を抑えつつ、高い治療効果が期待できるのが最大の魅力ですね。この画期的な技術の進展に、医療関係者や患者さんの間では、新たな希望の光として、SNSでも「日本の技術が世界を変える」「画期的な治療になりそう」といった期待の声が多数見受けられます。

まず、開発コード「U3-1402」の試験結果に驚きを隠せません。これは、特定の遺伝子変異を持つ進行性の非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんを対象とした第1相臨床試験、つまり初期段階の治験の結果です。この治験の対象となった患者さんは、すでに他の治療薬であるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤という分子標的薬の投与中に病状が悪化してしまった方々でした。しかし、この難治性の患者さん16人全員で腫瘍の縮小が確認されたとのことです。最大変化率の中央値はなんとマイナス29%という、非常に力強いデータが示されています。これは、治療の選択肢が限られていた患者さんにとって、大きな福音となるのではないでしょうか。

次に、開発コード「DS-1062」も再発または進行性の非小細胞肺がん患者さんを対象として試験が行われました。こちらの試験の対象者は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤など、複数の前治療を受けている患者さん35人です。そのうち10人で部分的な効果、つまり腫瘍の一部縮小が確認されたと報告されています。免疫チェックポイント阻害剤とは、がん細胞が免疫にブレーキをかける働きをブロックすることで、本来患者さんが持つ免疫力を再び活性化させてがんを攻撃させる薬剤であり、近年急速に普及している治療法です。このような既存の治療で効果が見られなくなった患者さんに対しても、一定の成果が出ている点は、このADCが新しい治療の柱となり得る可能性を示唆していると言えるでしょう。

第一三共は、これら2種の他にも、開発名「DS-8201」こと「トラスツズマブ・デルクステカン」など、複数のADCの治験を積極的に進めています。薬物をがん細胞内に直接届けるというコンセプトは、がん治療における「低侵襲かつ高効果」という理想を追求するものです。私見ですが、このADC技術は、がん薬物療法のあり方を根本から変える「ゲームチェンジャー」になるでしょう。同社の精力的な開発加速の動きは、世界のがん治療薬市場において、日本企業が主導権を握る一歩となるに違いありません。

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