世界を股にかける投資会社として知られるソフトバンクグループ(SBG)が、2019年9月までに最大4000億円という巨額の普通社債を発行する方針を固めました。野村証券を主幹事として一般の個人投資家向けに販売される予定で、これは同年4月に実施された5000億円の調達に続く、今年2度目の大規模な資金調達となります。
今回の調達資金の主な使い道は、2019年9月12日に期限を迎える既存の社債を払い戻すための「償還資金」に充てられる見通しです。専門用語である「償還(しょうかん)」とは、発行した債券の期限が来た際に、投資家へ元本を返却することを指します。つまり、新しい借入で古い借入を整理するという、企業経営における極めて標準的な財務戦略の一環と言えるでしょう。
このニュースに対し、SNS上では「銀行に預けておくより圧倒的に効率が良い」といった前向きな反応が相次いでいます。特に、超低金利政策が続く現在の日本において、少しでも高い利回りを求める投資家層からは熱烈な視線が注がれているようです。一方で、「特定の一社に資金を集中させるのはリスクではないか」という、慎重な分散投資を促す意見も散見されます。
今回発行されるのは、期間7年の「円建て普通社債」です。具体的な利率については2019年8月下旬にも提示される予定ですが、参考までに4月に発行された際は年率1.64%という破格の条件が提示されました。これは一般的な定期預金の金利と比較しても数百倍の水準であり、前回は発行額を大幅に上回る申し込みが殺到したことも頷ける魅力的な数字ではないでしょうか。
筆者の視点としては、SBGの強力なキャッシュフロー創出力と、孫正義会長が率いる「ビジョン・ファンド」の将来性を踏まえれば、この社債は非常に合理的な投資対象だと考えています。もちろん、どんな投資にも元本割れのリスクはゼロではありません。しかし、他企業が追随できない圧倒的な規模感と還元姿勢は、今の停滞した国内市場において、個人の資産形成を支える貴重な選択肢となるはずです。

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