日本のIT業界に大きな激震が走りました。大手電機メーカーの富士通が、企業のデジタル変革を強力にバックアップするためのITコンサルティング新会社を、2019年度中に立ち上げることを2019年08月08日に発表したのです。近年、多くの企業が頭を悩ませている「デジタルトランスフォーメーション(DX)」、つまりデータやIT技術を駆使してビジネスモデルそのものを刷新する動きに対し、同社は真正面から応える構えを見せています。
この新会社の規模は、まさに桁違いと言えるでしょう。社内から厳選された精鋭技術者を集結させるだけでなく、外部からも専門性の高いスペシャリストを積極的に招き入れる計画です。これにより、2022年度には2000人ものプロフェッショナル集団を形成し、売上高3000億円という壮大な目標を掲げています。単なるシステムの導入にとどまらず、顧客の経営課題にまで踏み込む姿勢が明確に打ち出されており、業界内での期待値は急速に高まっていくはずです。
AI技術とコンサルティングの融合がもたらす高付加価値な未来
今回の新会社設立における最大の武器は、人工知能(AI)をはじめとする最先端テクノロジーの活用です。従来のIT支援は、決まった仕様通りにシステムを構築する「受託開発」が中心でしたが、今後はAIによる高度な分析や予測を取り入れた戦略的な提案が主流になるでしょう。富士通は、これまでの開発実績で培ったノウハウをコンサルティング機能と融合させることで、より利益率の高い「高付加価値」な事業構造への転換を急いでいるようです。
特に対象として注力されるのが、金融業や製造業といった日本の基幹産業です。これらの分野ではレガシーシステムと呼ばれる、過去に構築されたまま複雑化・老朽化した仕組みがDXの足かせとなっているケースが少なくありません。SNS上では「富士通が本気を出した」「老舗企業のDXが加速するのではないか」といった期待の声が上がる一方で、「優秀なコンサルタントをどこまで確保できるかが鍵だ」という冷静な分析も散見され、大きな関心を集めています。
編集者の視点から見ても、今回の決断は非常に合理的であり、かつ挑戦的な一手だと感じます。世界的にITベンダーがコンサルティング領域へ進出する流れがある中で、富士通が「技術力」という強みを持って参入することは、顧客企業にとっても心強いはずです。単に絵に描いた餅を提示するだけでなく、実際に動くシステムまでを一気通貫でサポートできる体制が整えば、日本の産業界全体の底上げに繋がることは間違いありません。
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