日本の地方行政を支える司令塔である総務省から、大きな動きが舞い込みました。2019年08月23日、総務省は浜田省司総括審議官が同日付で辞職したことを公式に発表したのです。総括審議官とは、省内の各部局の調整を担う要職であり、いわば組織の「羅針盤」のような存在ですから、その決断には多方面から驚きの声が上がっています。
浜田氏は辞職に際して取材に応じ、2019年11月24日に投開票が行われる高知県知事選挙へ出馬する意欲を力強く語りました。具体的な方針については、週明けに地元である高知県内で記者会見を開き、正式に表明する予定となっています。記者からの出馬への問いかけに対し、「そのように捉えていただいて結構だ」と答える姿からは、並々ならぬ覚悟が感じられるでしょう。
行政のプロフェッショナルが歩んできた道のりと今回の背景
1963年生まれで現在56歳の浜田氏は、高知県が誇る郷土の秀才です。1985年に旧自治省へと足を踏み入れて以来、大阪府副知事といった要職を歴任し、2019年07月には総務省の総括審議官に登り詰めました。これほどの実績を持つ「行政のプロ」が、キャリアの頂点とも言える時期に現場へ戻る決断をしたことは、地方自治のあり方に一石を投じるに違いありません。
今回の出馬劇の裏には、現職である尾崎正直知事の動向が深く関わっています。2019年08月21日、尾崎知事は4選を目指さず次期衆院選へ転身する意向を明らかにしました。その際、自身の後継者として白羽の矢を立てたのが、長年信頼を寄せてきた浜田氏だったのです。知事からの熱烈なラブコールを受け、故郷のために骨を埋める決意を固めたストーリーには胸が熱くなりますね。
SNS上ではこのニュースに対し、「総務省の幹部が知事になるなら、国との連携もスムーズになりそう」「若返りと実務能力に期待したい」といったポジティブな反応が目立ちます。一方で、「官僚主導の政治にならないか注視したい」という鋭い意見も見受けられました。有権者の視線は、単なる知名度だけでなく、彼がどのような「高知のビジョン」を描くのかに集まっています。
筆者の個人的な見解としては、中央省庁の深部を知り尽くした人物が地方のリーダーになることは、停滞する地方経済に新しい風を吹き込む大きなチャンスだと考えています。もちろん、官僚時代の理論がそのまま地方政治に通用するほど甘くはないでしょう。しかし、彼の持つネットワークと知見が、高知県の豊かな資源と融合したとき、これまでにない革新的な政策が生まれる予感がしてなりません。
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