【2019年最新事情】「パパが好き」な女子高生は4割超!?経済学者が読み解く父娘関係の意外なリアルと「絶滅危惧種」説の行方

2019年6月13日、なんとも微笑ましく、かつ現代の家族像を象徴するような話題が飛び込んできました。経済学者の松井彰彦氏が新聞のコラムで披露した、自身の高校生の娘さんとのエピソードが注目を集めています。なんと松井氏は、毎朝娘さんと一緒に出かけ、週末には腕を組んでデートまで楽しんでいるというのです。先日も二人でカラオケに行かれたそうで、まさに「仲良し親子」を地で行く姿が目に浮かびます。

この仲睦まじい様子を松井氏の奥様が友人に話したところ、「絶滅危惧種ね」と驚かれたそうです。確かにひと昔前であれば、思春期の娘が父親と腕を組んで歩くなど、想像もつかない光景だったかもしれません。しかし松井氏は、ご自身の住む集合住宅での光景を引き合いに出し、これは「絶滅危惧種」ではなく、むしろ「新種」のスタンダードなのではないかと分析されています。平日に行われる運動会にお父さんたちが大勢駆けつける様子など、父親の育児参加や家族との関わり方は確実に変化しているようです。

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データが証明する「お父さん好き」の女子中高生たち

では、松井氏の感覚は単なる「サンプルの偏り」なのでしょうか。ここで興味深いデータをご紹介しましょう。「プリキャンティーンズラボ」とGMOリサーチが2017年に共同で実施した「お父さんと娘のコミュニケーションに関する調査」というものがあります。これはインターネットを通じた「クローズド調査」で行われました。ちなみにクローズド調査とは、あらかじめ登録されたモニターなどを対象に行う調査のことで、一般に公開された誰でも回答できるアンケートよりも信頼性が高いとされる手法です。

この調査結果が、なかなかに衝撃的です。女子中高生1524名と父親1000名を対象にしたこのアンケートにおいて、お父さんを「嫌い」と答えた女子中高生はなんと1割未満。一方で「好き」と答えた生徒は4割を超えているのです。さらに、直近1年間でお父さんと二人で出かけた経験がある子は8割弱にものぼり、月に1回以上デートするという仲良し父娘も約4割存在します。お父さんの好きなところとしては「仕事を頑張っている」「優しい」といった声が上位を占めており、娘たちは意外と冷静に、そして温かい目でお父さんを見ていることが分かります。

SNSでの反響と、これからの父娘関係

この話題に対して、SNS上では様々な反応が見られます。「うちもパパと買い物行くよ!」「お父さん優しいから好き」といった現役女子高生と思われる共感の声がある一方で、「信じられない、うちは会話もない」「お小遣いもらう時だけ愛想良くしてる(笑)」といった、従来型のドライな関係性を嘆く(あるいはネタにする)声も散見されます。また、お父さん世代からは「羨ましすぎる」「嫌われないように頑張ろう」といった切実なコメントも寄せられており、世の父親たちの涙ぐましい努力が垣間見えるようです。

記事によれば、お父さん側の7割超が娘とほぼ毎日会話をしており、さらにその7割超が「もっとコミュニケーションを取りたい」と願っているとのこと。対話はあるけれど、もっと質を高めたいという親心が数字に表れていますね。私自身、メディアの編集者として多くの家族像に触れてきましたが、昭和的な「雷親父」や「威厳のある近寄りがたい父」という像は、もはや過去のものになりつつあると感じます。共働き世帯が増え、父親も家事や育児にコミットする中で、親子という縦の関係から、互いに一人の人間として尊重し合う横の関係へとシフトしているのではないでしょうか。

松井氏は周囲から「娘さんが結婚するとき大変でしょうね」と心配されるそうですが、「いいの、いいの。かけがえのない瞬間(とき)を楽しまなくちゃ」と締めくくっています。この言葉こそが、現代の親子関係の真髄かもしれません。将来の別れ(結婚など)を憂うよりも、今この瞬間の関係性を大切にする。そんなポジティブな「新種」のお父さんたちが、これからの令和の時代を明るく照らしてくれそうです。さあ、世のお父さん方、次の週末は勇気を出して、娘さんをデートに誘ってみてはいかがでしょうか。

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