【平岡卓選手の父が停職】奈良のスケボーパークで法令違反が発覚!五輪メダリストの夢と行政の葛藤

2014年2月に開催されたソチ冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプにおいて、見事な滑りで銅メダルを獲得した平岡卓選手。その輝かしい功績の裏側で、彼が地元・奈良県御所市に設立した「御所スケートボードパーク」を巡る衝撃的な事実が明らかになりました。平岡選手が出資し、2016年にオープンしたこの施設で、運営に深く関わっていた実父が法令違反を犯していたというのです。

御所市の職員であった父親は、パーク建設時に農地法などの規定に反する行為があったとして、2019年03月に停職6カ月の懲戒処分を受けていました。しかし、驚くべきことに市はこの事実を今日まで公表していませんでした。市側は「平岡選手のこれまでの多大な功績や、将来ある若者のキャリアへの影響を考慮した」と説明しており、異例とも言える配慮がなされていたことが2019年08月27日までの取材で判明しました。

SNS上では、この「忖度」とも取れる市の対応に対し、「公務員が立場を利用して違反したのは問題だ」という厳しい声が上がる一方で、「子供たちの練習場所を作りたいという親心は理解できる」といった同情的な意見も混在し、議論を呼んでいます。本来、公的な立場にある人間が私的な事業でルールを破ることは許されませんが、そこには地方におけるスポーツ振興の難しさが垣間見えるのかもしれません。

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法令を熟知する立場での過失、農地法違反の実態とは

問題となっている「御所スケートボードパーク」は、もともと農地を別の用途に転用して建設されました。ここで重要になるのが「農地法」です。これは農業生産の基盤である農地を保護するための法律で、農地を駐車場やスポーツ施設などに変える際には、厳しい審査と許可が必要となります。父親は当時、あろうことかその審査の窓口となる市農業委員会の事務局長という、法令を誰よりも熟知すべき立場にありました。

調査によると、父親は当初「ボウル」と呼ばれるおわん形の練習施設を1カ所のみ設置すると申請していました。ところが実際には、より充実した練習環境を求めたのか、無断で2カ所を造成。さらに、許可を得ないまま待合所や駐車場まで整備していたことが、2018年09月の市民からの情報提供で露呈しました。これにより、都市計画法や宅地造成等規制法といった複数の法律に抵触するとの判断が下されています。

父親は代理人弁護士を通じ、「子供たちのために本格的な練習場を、という周囲の声に応えたかった。焦るあまり申請とは異なる形にしてしまった」と反省の弁を述べています。2019年03月の停職処分と同時に定年退職を迎えたとのことですが、信頼を重んじる公務員として、その責任は極めて重いと言わざるを得ません。現在、パークは行政指導を受けて営業を休止しており、正規の手続きをやり直して再開を目指す方針です。

編集者の視点から申し上げれば、子供たちの夢を応援したいという情熱自体は尊いものです。しかし、ルールを逸脱した施設では、そこで育つ子供たちに胸を張ってスポーツの精神を説くことはできないでしょう。平岡選手という希代の才能が地元に還元しようとした想いを無駄にしないためにも、一刻も早く適正な手続きを完了させ、誰もが心から応援できる形でパークが再始動することを願ってやみません。

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