大手化粧品メーカーのコーセーが、2022年3月期において、売上高営業利益率を19年3月期の実績である15.7\%$を上回る$16\%$へと高める意欲的な目標を掲げました。この戦略の核となるのは、**「コスメデコルテ」をはじめとする収益性の高い高価格帯ブランド化粧品**の海外市場での展開を加速させることです。これにより**粗利益**、つまり売上高から売上原価を差し引いた利益を大きくし、企業全体の収益力を押し上げる狙いが明確になっています。\
\しかしながら、直近の2020年3月期においては、**広告宣伝費**の増加や**店舗拡大**に伴う販売費の増大を見込んでいます。その額は前の期からおよそ100億円強も増加する予定です。そのため、一時的に営業利益率は$15.3\%$となり、前期比で$0.4ポイントの低下が見込まれます。しかしこれは、後の大きな成長に向けた先行投資であると言えるでしょう。この積極的な投資を通じて、海外におけるブランドの認知度を高め、来るべき成長期に備えていると分析できます。
ブランド認知が海外で十分に浸透すると予測される2022年3月期には、売上高は19年3月期に比べて約2割増となる3950億円に達する見通しです。これに伴い、利益率も改善へと向かうと期待されています。特に、高価格帯ブランドの中核を担う「コスメデコルテ」の成長は目覚ましく、2019年3月期の売上高は680億円に上り、これは前の期から1.5倍という驚異的な伸びを示しています。この好調の背景には、高品質な化粧品を求める中国人の旺盛な需要をしっかりと取り込んでいることが挙げられます。
SNS上では、「コーセーの海外戦略は本当に勢いがある」「コスメデコルテは中国で大人気と聞いていたが、数字で見るとすごい成長率だ」といった、その積極的な事業展開とブランド力への賞賛の声が多く見受けられます。また、「先行投資で一時的に利益率が下がるのは健全な経営判断だ」「2022年の目標達成に期待したい」など、今回の戦略的な投資判断を評価する声も上がっています。
私見として、世界的に見て中間層の拡大が著しいアジア地域、特に中国市場における「本物志向」の需要を取り込む高価格帯戦略は、極めて理に適った成長エンジンです。高品質な製品への投資を惜しまない消費者の増加は、コーセーにとって大きな追い風となるでしょう。
この需要増に確実に対応するため、コーセーは供給体制の強化にも動いています。2021年度にも、山梨県南アルプス市に新工場を稼働させる計画で、投資費用は150億〜250億円を見込んでいます。この大規模な投資を自己資金でまかなう方針であることから、同社の財務的な安定性と、この成長戦略に対する強い自信が伺えます。海外展開と国内での生産体制強化が両輪となり、コーセーは2022年3月期に向けた着実な成長ロードマップを描いていると言えるでしょう。
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