2019年5月27日、決して忘れてはならない痛ましい事件が再び大きく報じられました。2017年に近畿大学の男子学生がサークルの飲み会で命を落とした問題で、大阪府警が当時の学生ら12人を「保護責任者遺棄致死」の疑いで書類送検したのです。これは、酔いつぶれて助けが必要な状態の仲間を見捨て、結果として死に至らしめたという非常に重い容疑です。
時計の針を2017年12月11日に戻しましょう。当時20歳だった登森勇斗さんは、東大阪市の居酒屋で開かれたテニスサークルの飲み会で、ウォッカをショットグラスで約20杯も一気飲みし、意識を失いました。本来ならすぐに救急車を呼ぶべき緊急事態です。しかし、その場にいた学生たちが選んだのは「友人の命」よりも「自分たちの保身」でした。
警察の調べによると、介抱にあたった下級生たちは救護を提案したものの、上級生らが「もし彼が未成年で飲酒していたら、自分たちが大学から処分される」と恐れ、通報を見送ったといいます。結果、登森さんは翌12日、搬送先の病院で急性アルコール中毒による窒息死と診断されました。助かるはずだったかもしれない命が、身勝手な理由で見過ごされてしまった事実に、言葉を失います。
この悲報に対し、SNS上では「処分が怖くて見殺しにするなんて信じられない」「これが『仲間』のすることか」といった、やり場のない怒りと悲しみの声が溢れました。お酒は本来、楽しい時間を共有するためのものです。しかし一歩間違えれば、それは容易に凶器へと変わります。この悲劇を過去のものとせず、私たち一人ひとりが命の重みと改めて向き合う必要があるでしょう。
コメント