2019年5月27日、自民党は党の役員会を開き、夏の参議院議員選挙における重要な人事を了承しました。島根県出身の三浦靖・衆議院議員(比例中国ブロック)を、「比例代表」の候補者として擁立する方針が固まったのです。注目されるのは、三浦氏が「特定枠」と呼ばれる制度で出馬することです。これは、党があらかじめ当選の優先順位を指定できる仕組みで、事実上の当選が確約される枠となります。
この措置が取られる背景には、参院選特有の「合区(ごうく)」問題があります。「合区」とは、有権者数(一票の格差)を是正するため、隣り合う鳥取県と島根県が「鳥取・島根」という一つの選挙区に統合されたことを指します。自民党はすでに、この選挙区の公認候補として鳥取県側の人物を決めており、島根県側への政治的配慮が大きな課題となっていました。この「特定枠」の活用は、島根県からの代表者を確実に国会へ送るための戦略です。
この島根県を代表する「特定枠」を巡っては、当初、島根県出身の島田三郎参議院議員が出馬予定でした。しかし、島田氏が2019年5月8日に逝去されたため、党は後任の人選を急いでいました。今回の三浦氏の擁立決定に対し、SNS上では「合区で候補者が出ない事態は避けられた」「島田氏の遺志を継いでほしい」といった、島根県内の支持者からの安堵の声が上がっています。夏の選挙に向けた自民党の布陣が、これで固まった形です。
コメント