東南アジア進出の鍵はSNSにあり!WMHがインフルエンサー活用でアパレル海外展開を強力支援

日本の優れたアパレルや化粧品を世界へ届けたいと考える企業にとって、海外進出の壁は決して低くありません。そうした中で、ファッション業界の人材サービスを手掛けるワールド・モード・ホールディングスが、新たな戦略を打ち出しました。2019年10月14日、同社はインターネットを活用したコンサルティング事業をさらに強化する方針を明らかにしています。自社だけで世界へ羽ばたくノウハウを持たない多くの中堅や中小企業にとって、非常に心強いサポートとなるでしょう。

今回の戦略の鍵を握るのは、シンガポールを拠点とするマーケティング企業であるクローゼット社との業務提携です。同社は、国と民間が共同出資する官民ファンドのクールジャパン機構から出資を受けており、資生堂などを顧客に持ちます。最大の強みは、東南アジアを中心に約4千人ものインフルエンサーを抱えている点にあります。インフルエンサーとは、SNSなどで多くのファンを持ち、世間の消費行動に絶大な影響力を持つ人々のことです。彼らのフォロワー数はなんと7億人にも達すると言われています。

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SNSの力でミレニアル世代とインバウンドを取り込む

この圧倒的な発信力を活かし、2019年内には国内ブランドの海外展開や、日本を訪れる外国人観光客へ向けた情報発信がスタートする予定です。具体的には、1980年代から2000年代に生まれたインターネットに親しむ「ミレニアル世代」をターゲットに定めています。東南アジアのインフルエンサーを通じて現地の消費者に新商品をPRし、そのリアルな反応を探るという事前マーケティングを行う計画です。現地に進出してから売れずに撤退するリスクを、劇的に減らす効果が期待できます。

さらに、インバウンドと呼ばれる訪日外国人観光客に向けて、日本の衣料品や化粧品、それらを扱う小売店の魅力をSNSで拡散してもらう取り組みも始まります。一部の国では規制によって現地購入できない医薬品なども存在するため、SNSを通じて直接若い世代へアピールできる意義は大きいです。TwitterなどのSNS上でも「お気に入りの日本のコスメが海外の友人に伝わりやすくなる」といった、ファンからの歓迎や期待の声がすでに見受けられます。

支援の先に見据える人材事業の飛躍と業界への期待

同社の上席執行役員である市川知之氏も、多くの企業が抱える海外展開のノウハウ不足を指摘しており、このサービスの需要は高いと見込んでいます。一見すると、このネット上のコンサルティング支援が同社の売上に直結する割合は少ないかもしれません。しかし、支援した企業が国内外で販売を伸ばし、新しい店舗をオープンさせれば、結果的に同社の主力事業である人材派遣のニーズ拡大へと繋がっていくはずです。綿密に計算された、見事な相乗効果を狙うビジネスモデルと言えるでしょう。

メディアの編集者という立場から見ても、この取り組みは非常に画期的で素晴らしいと感じます。十分な資金力を持たない企業にとって、海外市場のリアルな声を事前に集められる環境は喉から手が出るほど欲しいはずです。インフルエンサーの生の声を活用することで、日本ブランドの海外進出はより一層加速していくと確信しています。今後、このサービスを通じてどのようなヒット商品が東南アジアで生まれるのか、大いに注目していきたいところです。

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