毎日の食卓に欠かせない「物価の優等生」こと鶏卵の価格に、今、異変が起きています。2019年10月17日現在のデータによると、卵の卸売価格が目に見えて上昇し始めました。指標となるJA全農たまご(東京・千代田)が発表した東京地区のMサイズ取引価格は、1キログラム当たり205円を記録しています。これは前週と比較して2.5%も高い水準であり、家計を預かる身としては見過ごせない動きと言えるでしょう。
この値上がりの背景には、度重なる自然災害が影を落としています。まず、2019年09月上旬に発生した台風15号による大規模な停電が、千葉県内の養鶏場に甚大なダメージを与えました。鶏は暑さに非常に弱いため、空調設備が止まったことで供給能力が大幅に低下してしまったのです。さらに追い打ちをかけるように、東日本一帯を襲った台風19号の影響で物流や施設が被害を受け、市場への流通量が一段と細ってしまいました。
こうした供給不足のニュースに対し、SNS上では「卵まで値上がりするなんて死活問題だ」といった悲鳴や、「被災地の鶏たちが心配だ」という同情の声が相次いでいます。そもそも卸値とは、小売店が仕入れる際の基準となる価格を指しますが、これが上がれば当然、スーパーの店頭価格にも波及する可能性が高いでしょう。日々の献立に彩りを添える卵が、少しだけ遠い存在に感じられるかもしれません。
私個人の意見としては、今回の価格高騰は単なるコスト増ではなく、日本の農業がいかに気候変動のリスクにさらされているかを物語っていると感じます。農家の方々が懸命に復旧作業に当たっている中で、私たちは安さだけを求めるのではなく、安定供給の有り難さを再認識すべきではないでしょうか。今は、被災した産地が一日も早く元の活気を取り戻し、美味しい卵が再び潤沢に届けられる日を心待ちにするばかりです。
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