長野県の農業と暮らしを支える金融の要、長野県信用農業協同組合連合会(長野県信連)が、2019年11月27日に2019年4月1日から2019年9月30日までの中間決算を発表しました。今回の決算では、最終的な利益を示す「当期剰余金」が前年の同時期に比べて3%増加し、74億円という堅調な数字を叩き出しています。
特に注目すべきは、金融機関の本業による収益力を表す「実質業務純益」の伸び率でしょう。こちらは前年同期比で14%増の83億円に達しており、低金利が続く厳しい金融環境下においても、確かな稼ぐ力を証明しました。SNS上では「JAバンクの底力を感じる」「地方の厳しい状況でもしっかり利益を出していて安心した」といった、組織の安定性を評価する声が上がっています。
コスト削減と運用の工夫がもたらした増益の舞台裏
今回の増益を支えた最大の要因は、外貨建て資産を運用する際に発生する「為替ヘッジコスト」の圧縮に成功したことです。為替ヘッジとは、将来の円高による損失を避けるための保険のような仕組みですが、これには一定の手数料(コスト)がかかります。このコストを巧みに抑え込んだことが、利益の押し上げに大きく寄与したと考えられます。
一方で、貸出金残高については2019年9月30日時点で3572億円と、前年より8%減少しました。これは主に長野県外への融資が縮小したことが影響しています。リスクを適切にコントロールしつつ、無理な規模拡大を追わない慎重な姿勢が伺えますね。金融のプロとして、攻めと守りのバランスを非常に重視している印象を受けます。
預金(貯金)の動きに目を向けると、貯金残高は前年同期比1%増の2兆7351億円と着実に積み上がっています。これは県内の各JAにおいて、個人のお客さまからの信頼が厚く、預け入れが伸びているためです。地域に根ざした金融機関として、多くの県民から大切な資産を託されている現状は、まさに地域密着型経営の勝利と言えるでしょう。
編集者の視点としては、長野県信連が市場変動に対して非常に機敏に対応している点に驚かされます。単に預金を集めて貸し出すだけでなく、高度な運用スキルを駆使して「為替」という荒波を乗り越えている姿は、他の地方金融機関にとっても一つのモデルケースになるはずです。地域経済のインフラとして、今後も安定した収益基盤を維持してくれることを期待して止みません。
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