荒々しい潮の流れで知られる関門海峡ですが、実はその海の下を自分の足で歩いて渡れる場所があることをご存じでしょうか。2019年11月30日現在、北九州市門司区と山口県下関市を結ぶ「関門トンネル人道」が、地元の生活道路としてだけでなく、国内外の旅行者を惹きつけるユニークな観光スポットとして大きな注目を集めています。
SNSでは「海底を歩くという非日常感がたまらない」「県境をまたぐ写真がインスタ映えする」といった声が相次ぎ、静かなブームを巻き起こしているようです。実際に現地を訪れると、金属の質感が漂うエレベーターで地下約60メートルまで一気に下降し、そこから先には異次元への入り口のような、先が見えないほど長い一本道が待ち受けています。
昭和から続く海底トンネルの歴史と利便性
このトンネルが産声を上げたのは1958年のことで、2層構造になっているトンネルの上部には車道、下部には歩行者用の通路が整備されました。驚くべきことに歩行者は完全無料で通行が可能であり、自転車や原動機付自転車であっても、エンジンを切って手で押して進むことを条件に、わずか20円という安価な料金で利用できる設定になっています。
内部の壁面は鮮やかなブルーに彩られ、愛らしい魚のイラストが描かれているため、まるで深海を探索しているかのようなワクワク感を演出してくれます。編集者である私の視点からも、こうした公共インフラに遊び心を加えることで、単なる移動を「体験型のエンターテインメント」へと昇華させている点は非常に素晴らしい取り組みだと感じます。
最大の見どころ!写真に収めたい海底の県境
全長約780メートルの道のりの中間地点に差し掛かると、足元には福岡県と山口県の境界線がはっきりと記されています。ここが最大のフォトスポットとなっており、県境をまたいでポーズを決める観光客の姿が絶えません。自治体の担当者によれば、この珍しい光景を目当てに、最近ではアジアや欧州など海外からの来訪者も急増しているとのことです。
ジョギングに励む地元の方から、景色を楽しみながら進む団体客まで、トンネル内は多様な活気に満ち溢れています。約10分から15分の海底ウォーキングを終えて地上へ戻った際、目の前に広がる海峡のパノラマと心地よい潮風を感じる瞬間は、まさに格別と言えるでしょう。2019年現在の旅のトレンドとして、この「歩いて海を越える達成感」をぜひ味わってみてください。
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