日本の医療現場に、人工知能という名の強力な助っ人が加わろうとしています。医療機器大手のテルモは、心臓病の治療に欠かせないカテーテル治療をAIでサポートする画期的なシステムの開発を進めており、2023年の発売を目指しています。
カテーテルとは、血管などの管状の部分に挿入して検査や治療を行う細い管のことです。この治療法は、メスで大きく体を切る「開胸手術」に比べて傷口が小さく、患者さんの身体的な負担が極めて少ない「低侵襲(ていしんしゅう)治療」として、近年注目を集めています。
SNS上では「心臓の手術がもっと安全になるなら嬉しい」「若手医師の心強い味方になりそう」といった期待の声が上がっています。特に、経験の浅い医師でも熟練医のような的確な判断が可能になるという点において、地域医療の格差是正にも繋がると期待されているようです。
AIが血管の深淵を読み解く!熟練の「目」をデジタルで再現
狭心症や心筋梗塞の治療では、血管を広げるための「ステント」という網目状の筒を設置します。しかし、血管内部の超音波画像はモノクロで判別が難しく、これまでは医師の経験と勘が頼りでした。そこに、画像から数値を自動で算出するAIソフトが導入されます。
このAIは、血管の内径やコレステロールの塊である「プラーク」の断面積を瞬時に計算します。2019年11月19日現在の発表によれば、横浜市の菊名記念病院から提供された約1000例もの膨大なデータを学習しており、その精度は日々磨き上げられている最中です。
私は、この技術こそが医療の民主化を象徴するものだと考えています。特定の神の手を持つ医師だけでなく、AIの支援によって全国どこでも高品質な治療が受けられるようになることは、超高齢社会を迎える日本にとって、まさに希望の光と言えるのではないでしょうか。
オリンパスも参戦!内視鏡手術は「ロボット×AI」の次世代へ
カテーテル分野の進化に呼応するように、内視鏡分野でも大きな動きがあります。オリンパスは、国立がん研究センターと共同で、大腸や胃の手術を支援するシステムを2024年にも発売する計画です。こちらは「熟練医の目の再現」をテーマに掲げています。
AIが内視鏡画像から血管の位置を特定するほか、ロボットアームが視野を自動調整する仕組みは、まるでSFの世界のようです。医療スタッフの不足が課題となる中で、テクノロジーが現場の負担を軽減し、ミスのない治療を支える構図が明確になってきています。
「AIに命を預けるのは不安」という意見も一部にはありますが、膨大な症例を学習したAIは、疲労による見落としがないという強みを持っています。医師とAIが手を取り合うことで、私たちの未来の安心は、より確固たるものになっていくに違いありません。
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