【香港デモ再燃】区議選の「休戦」終了か?数万人の怒りが再び街を飲み込む!米人権法の成立を歓迎する声も

2019年11月24日に投開票が行われた区議会選挙。民主派の圧勝という歴史的な民意が示されたことで、香港の街には一時的な静寂が訪れていました。しかし、2019年12月1日、その「休戦状態」は終わりを告げることとなります。九竜地区で行われた大規模なデモ行進には、主催者発表で38万人、警察発表でも1万6000人という膨大な数の市民が集結し、政府への変わらぬ抗議の意思を突きつけました。

この日、車道を埋め尽くした市民たちは、沿道に立つ警官隊に対して「これが民意の姿だ!」と激しい怒りの声を浴びせながら前進を続けました。参加した30歳の女性エンジニアは、選挙結果が出ても政府が市民の要求に一切応じず、警察の過剰な警備も収まらない現状に強い憤りを感じていると語ります。選挙という民主的なプロセスを経てもなお、現地の緊張感は全く解消されていないのが実情と言えるでしょう。

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催涙弾の再投入と激化する現場の混乱

デモの平穏は、一部の参加者が発煙弾やれんがを投げたことをきっかけに崩れ去りました。警察側はこれに対抗し、11月19日以来控えていた「催涙弾」を17発以上も発射したのです。催涙弾とは、目や喉に強い痛みを引き起こす化学物質を含んだガス弾のことで、暴徒鎮圧に用いられるものですが、空に向けて放たれたその白い煙は、逃げ惑う子どもや高齢者をも容赦なく包み込みました。

夜が更けると、デモルート周辺では店舗の破壊や放火といった過激な事態も報告されており、警察によって少なくとも2人の身柄が拘束されました。SNS上では、再び煙に巻かれる街の様子が拡散され、「政府はいつまで市民の声から逃げるのか」といった悲痛な叫びや、対立の激化を危惧する声が溢れかえっています。せっかくの選挙による対話のチャンスが、力による衝突でかき消されていくのは非常に残念な事態です。

アメリカの支援を追い風に。深まる国際社会との連携

その一方で、同日の香港島中心部では、対照的とも言える光景が見られました。アメリカで「香港人権・民主主義法」が成立したことを祝う行進が行われたのです。この法律は、香港の自由や自治を侵害した人物への制裁を可能にするもので、デモ隊にとっては国際的な強力な後ろ盾となります。星条旗を掲げ、トランプ大統領の仮装をして歩く人々の姿からは、外部からの圧力に一縷の望みを託す切実な願いが透けて見えます。

行進に参加した22歳の大学生は、この法律が香港政府への強力なプレッシャーになると確信を込めて語っていました。私個人の見解としても、国内での対話が停滞している以上、国際社会による監視と関与は、事態を平和的に解決するための数少ないカードになるはずです。暴力の連鎖を断ち切るためには、政府が真摯に選挙結果という「数字に表れた民意」に向き合うこと以外に道はないのではないでしょうか。

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