2019年12月02日、日経平均株価が1年2カ月ぶりとなる高値を塗り替え、株式市場は活気にあふれています。これまで投資家の心理を冷え込ませていた中国景気の減速に対する不安が和らいだことで、積極的にリスクを取る運用スタイルが再び勢いを取り戻しました。
前回の高値圏であった2018年10月05日と比較して、どの銘柄が成長を遂げたのかを調査したところ、驚くべき結果が浮かび上がっています。時価総額1000億円以上の主要企業を対象とした騰落率ランキングでは、上位を「半導体関連」が独占する事態となりました。
独走するレーザーテックと「5G」がもたらす追い風
今回の集計で堂々の首位に輝いたのは、半導体検査装置で世界をリードするレーザーテックです。同社は半導体製造の肝となる欠陥検査において、市場シェアを独占する圧倒的な強みを誇っています。次世代の鍵を握る「EUV(極端紫外線)」露光技術への対応が、成長の原動力です。
レーザーテックが発表した2020年06月期の連結純利益予想は、前期比で69%増となる100億円に達する見込みとなっています。この驚異的な数字にSNS上の投資家たちも「まさにバブルではなく実力」「どこまで伸びるのか予想がつかない」と、感嘆の声を漏らしています。
さらに、ランキング3位にはアドバンテストがランクインしました。こちらも検査装置で高い世界シェアを誇り、次世代通信規格「5G」の本格普及を背景に買い注文が殺到しています。市場の回復期待を一身に背負い、半導体セクターの力強さを象徴する存在と言えるでしょう。
親子上場の解消と市場の公平性への期待
8位に食い込んだニューフレアテクノロジーの動きも見逃せません。同社については、親会社である東芝が2019年11月に完全子会社化を目指すと公表しました。TOB(株式公開買い付け)価格に合わせる形で株価が急騰しており、コーポレートガバナンスの改善を期待する声が強まっています。
筆者の視点としては、現在の市場は単なる景気循環だけでなく、5GやIoTといった「産業の米」としての半導体の重要性が改めて評価されるフェーズに入ったと感じます。特にレーザーテックのようなニッチトップ企業の独走は、日本の製造業の底力を世界に見せつけるものです。
親子上場の解消というテーマも、投資家にとっては透明性の向上という観点から大歓迎すべき流れでしょう。技術革新と構造改革の両輪が回り始めた今の日本市場は、非常に魅力的な投資先として映ります。この半導体旋風がどこまで続くのか、今後の展開から目が離せません。
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