ホクリヨウが最終赤字へ、鶏卵相場の低迷が直撃!供給過剰がもたらす食卓の異変と今後の展望

北海道を拠点に新鮮な卵を届けている鶏卵大手のホクリヨウが、厳しい経営局面に立たされています。2019年11月14日に発表された同年4月から9月期までの連結決算によれば、最終損益が2億2600万円の赤字に転落したことが明らかになりました。前年の同時期には1億9100万円の黒字を確保していたことを踏まえると、まさに急転直下といえる厳しい数字が並んでいます。

売上高については前年比でわずかながら増加し63億円に達しましたが、利益面が追いつかない現状が浮き彫りとなりました。この大幅な赤字の背景には、皮肉にも私たちの生活に欠かせない卵の「豊作」が深く関係しているのです。SNS上では「卵の安売りは嬉しいけれど、生産者さんがこれほど苦しんでいるとは」「物価の優等生という言葉が重く感じる」といった、業界を心配する声が数多く寄せられています。

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過去最高の生産量がもたらした「卵余り」の衝撃

なぜ、これほどまでに収益が悪化してしまったのでしょうか。その最大の要因は、全国的な鶏卵供給量の高止まりによる相場の下落にあります。農林水産省が実施している「鶏卵流通統計調査」という公的なデータを見ると、その深刻な状況が一目瞭然です。2018年の国内生産量は263万トンを記録し、2年連続で史上最多を更新し続けている状況なのです。

供給が需要を上回りすぎてしまうと、市場の価格は自然と下がってしまいます。さらに2019年も前年を上回る生産ペースが予測されており、供給過多に拍車がかかっているようです。この「相場の下振れ」とは、市場での取引価格が予想や平年値を大きく下回ることを指す専門用語ですが、生産コストを賄えないほどの安値が続いていることが、企業の体力を削る主因となっています。

編集者としての視点では、卵が安く手に入ることは消費者にとって一見メリットのように思えます。しかし、生産現場が赤字に喘ぎ、持続可能な供給が危ぶまれる事態は決して看過できません。私たちは単なる安値を喜ぶだけでなく、適切な価格で良質な食材を支える仕組みについて、今こそ真剣に考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。ホクリヨウの巻き返しに期待が高まります。

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