馬ふんが絶品マッシュルームに!高知県土佐清水市で挑む「馬の幸」の新ブランド戦略

高知県土佐清水市といえば、豊かな海の幸をイメージされる方が多いのではないでしょうか。しかし今、この地に新たな「山の幸」ならぬ「馬の幸」が誕生しようとしています。牧場を金銭的に支援する会員の一人である弘瀬剛敏さんは、自らが経営する企画会社「ユルクル」を通じて、馬のふんを活用したマッシュルームの生産・販売という画期的なプロジェクトを推進中です。

2020年中の本格始動を目指すこの取り組みは、単なる農業ビジネスに留まりません。もともと2018年12月1日に同社は、馬ふんと地元名産の「宗田節(そうだぶし)」の削りかすを混ぜ合わせた肥料を開発していました。宗田節とはメジカから作られる旨味の強い出汁の原料で、この地域の誇りです。これに馬ふんを組み合わせるという発想が、循環型農業の第一歩となりました。

スポンサーリンク

伝統の宗田節と馬ふんが織りなす「菌床」の魔法

マッシュルーム栽培の鍵を握るのは、キノコを育てるための土台となる「菌床(きんしょう)」です。これは、おがくずや肥料などを混ぜ合わせてキノコの菌を繁殖させた塊を指します。ユルクル社は、馬ふんにおがくずを加えて発酵させる従来のノウハウを応用し、高品質な菌床作りを進めています。現在は、遊休地を有効活用しながら、志を共にする会員たちの間で試験栽培が熱心に行われている状況です。

この事業のモデルケースとなっているのは、茨城県美浦村の事例でしょう。あちらにはJRAの競走馬訓練施設が存在し、馬ふん混じりの敷きわらを使ったマッシュルームは、今や全国的な知名度を誇る特産品となっています。土佐清水でもこれに倣い、地域資源を無駄にしない持続可能な特産品を生み出そうとしています。SNS上では「馬ふんからキノコができるなんて驚き」「エコで面白い試み」と期待の声が広がっています。

編集者の視点から見ても、このプロジェクトは非常に賢明だと感じます。海の幸が豊富な土佐清水において、あえて「馬」をフックにしたブランドを構築することは、観光客に対する新たなサプライズとなるはずです。廃棄されるはずの資源を宝に変えるこの挑戦が、2020年以降の地域経済を明るく照らすシンボルになることを期待して止みません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました