2019年11月15日、多くの企業が2019年12月期・第3四半期の決算を発表しました。投資家やビジネスマンの間では、各社の明暗がはっきりと分かれた今回の数字に大きな注目が集まっています。SNS上でも「あの有名企業の赤字が深刻すぎる」「成長株の勢いが止まらない」といった驚きの声が相次いでおり、マーケットの熱気が伝わってくるようです。
特に注目すべきは、オンラインゲーム界の雄であるガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)の圧倒的な数字でしょう。売上高は820億円に達し、経常利益も前年を大きく上回る257億円を記録しました。同社が強みとするモバイルゲームの安定した収益力が、改めて証明された形となります。一株益も飛躍的に向上しており、株主からの信頼をさらに強固なものにする内容ではないでしょうか。
外食・小売り大手の明暗を分けた「ブランド力とコスト」
外食チェーンでは、すかいらーくホールディングス(3197)が堅調な推移を見せています。売上高2852億円、最終的な利益である親会社株主に帰属する当期純利益も105億円を超え、ファミリーレストランとしての底力を発揮しました。効率的な店舗運営が功を奏している印象を受けますが、対照的に厳しい局面を迎えているのが「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービス(3053)です。
同社は売上高こそ518億円と伸ばしていますが、最終損益は19億円の赤字に転落しました。急激な店舗拡大に伴うコスト増が重くのしかかっているようです。また、経営再建中の大塚家具(8186)も、2019年1月-9月期で約30億円の赤字を計上しており、消費者のライフスタイルの変化に対応する難しさが浮き彫りとなりました。ブランドの再構築にはまだ時間がかかりそうです。
新興勢力の台頭とDX時代の加速
一方で、新しい時代のサービスを提供する企業は着実に足場を固めています。ビジネスチャットツールのChatwork(4448)や、デジタルギフトを展開するギフティ(4449)などは、赤字から黒字への転換や堅実な利益計上を見せており、業務効率化や「DX(デジタルトランスフォーメーション)」への需要が高まっていることを裏付けています。DXとは、IT技術を浸透させることで、人々の生活やビジネスモデルをより良く変革させることを指します。
編集者の視点から言えば、今回の決算は「選別」の時代が加速していることを示唆していると感じます。単に規模を追うのではなく、いかに顧客に独自の価値を提供し、デジタル化の波に乗れるかが企業の生死を分けています。赤字が続く老舗企業には抜本的な改革が求められる一方で、高成長を続けるIT系企業には今後さらに資金が集中するでしょう。この激動のマーケットから、今後も目が離せません。
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