JR九州の「挑戦するエース」楠元珠代氏が描く未来!農業×ITで九州を元気に、失敗を恐れない企業文化への変革

九州の経済を支える巨大組織、JR九州にいま、静かな、しかし力強い変革の風が吹いています。2019年6月に事業開発本部の副課長に就任した楠元珠代さんは、まさにその中心人物です。彼女がいま情熱を注いでいるのは、意外にも「農業」の世界。2019年11月中旬には宮崎県のピーマン農家へ自ら足を運び、生産者のリアルな声に耳を傾けました。「テクノロジーで農業を憧れの職業にしたい」と語る彼女の瞳には、九州全体の未来が映っています。

彼女の挑戦は、すでに具体的な形となって駅の風景を変え始めています。例えば2019年9月24日には、福岡県篠栗町のJR篠栗駅で「無人クリーニング」の実証実験をスタートさせました。これは専用ロッカーを通じて24時間いつでも洗濯物を出せる画期的なサービスです。忙しい現代人のニーズを的確に捉えたこの試みは、SNSでも「通勤ついでに便利すぎる!」「これぞ駅の有効活用」と大きな話題を呼び、地域の利便性を劇的に高める一歩となりました。

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赤字時代に飛び込んだ「立て直し」の使命感

楠元さんのキャリアは、1999年の入社から始まりました。驚くべきことに、彼女が数ある内定先から赤字続きだった当時のJR九州を選んだ理由は、「自分が会社を立て直したい」という熱い使命感だったといいます。順調にキャリアを積むなか、37歳で単身エチオピアへ渡るという決断も彼女ならでは。青年海外協力隊として、現地の伝統布を活用した新商品を開発し、わずか1日で2ヶ月分の利益を上げるという驚異的な成果を叩き出しました。

2016年、帰国後の彼女が挑んだのは「EC(電子商取引)」の強化でした。ECとは、インターネット上で商品を売買する仕組みのことです。当時、ドラッグストアの子会社に出向していた彼女は、反対するメーカーを粘り強く説得し、海外発送も可能なオンラインショップを立ち上げました。インバウンド需要が落ち着いた2019年現在でも、このサイトには注文が絶えません。彼女の先見の明と、壁を突破する実行力こそが、今のJR九州に最も必要な要素だと言えるでしょう。

失敗を恐れない文化が九州の明日を創る

現在、JR九州は多角経営によって上場を果たしましたが、楠元さんは現状に甘んじてはいません。彼女が目指すのは、「もっとたくさん失敗できる会社」にすることです。鉄道事業が人口減少という厳しい壁に直面するなか、生き残る道は既存の枠にとらわれない挑戦しかありません。地元企業からも「九州の盟主であるJR九州が元気でなければ、地域は盛り上がらない」という期待の声が寄せられており、その責任の重さは計り知れません。

私は、楠元さんのようなリーダーこそが、保守的になりがちな大組織を救う唯一の希望だと考えます。失敗を許容する文化は、一朝一夕には作れません。しかし、彼女が農家とスタートアップ(革新的なビジネスモデルで急成長を目指す新興企業)の橋渡しをすることで、新しい産業の火が灯り始めています。2019年、令和の幕開けとともに加速する彼女の挑戦は、九州という大地に新しい豊かさをもたらすに違いありません。

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