60代からの「生涯現役」を応援!大分大山町農協が挑む高齢者雇用と農業の新たなカタチ

豊かな自然に囲まれた大分県日田市から、高齢化社会に一石を投じる心温まるニュースが届きました。地元で愛される大分大山町農業協同組合が、2019年12月から農家出身の高齢者を契約職員として迎え入れるという、全国的にも珍しい取り組みをスタートさせます。これまで土と共に生きてきた60代から70代のベテランたちが、再びその腕を振るう舞台が整えられたのです。

今回のプロジェクトで生産されるのは、食卓に彩りを添えるクレソンやハーブなどの野菜です。これらは農協が自ら整備した最新のハウスで大切に育てられ、直営の「木の花ガルテン」で販売される予定となっています。SNS上では「長年の経験を活かせる場所があるのは素晴らしい」「元気な高齢者が増えるきっかけになりそう」といった、この挑戦を好意的に受け止める期待の声が数多く寄せられています。

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無理なく働ける「高床式栽培」と充実のサポート体制

高齢者の雇用にあたって、同農協は徹底した「優しさ」をハード面に反映させました。例えばクレソン栽培では、苗床を地面から約70センチメートルの高さに設置する「高床式」を採用しています。これは、従来の農業で課題となっていた腰をかがめる姿勢を解消し、身体への負担を劇的に軽減する画期的な仕組みです。専門的な機械操作は若い職員が担当し、ベテランは収穫や袋詰めといった軽作業に集中できる環境を整えています。

さらに、ハウスの隣にはトイレを完備した「休憩談話室」も新設されました。単なる労働の場ではなく、仲間との交流を楽しむサロンのような空間を目指している点が非常にユニークでしょう。1日5時間程度の勤務で、月々10万円ほどの収入を目指せるモデルとなっており、経済的なゆとりと社会的な役割の両方を手にできる設計は、まさに現代の理想的なセカンドライフを象徴していると言えます。

「6次産業化」が切り拓く、農業と生きがいの未来

大分大山町農協は、生産(1次)から加工(2次)、流通・販売(3次)までを一気通貫で行う「6次産業化」の先駆けとして知られる組織です。矢羽田正豪組合長は、年金生活を送る方々が農業を通じて生きがいを感じる場を提供したいと熱く語っています。私個人としても、労働を単なる「負担」ではなく、健康維持や孤立防止に繋がる「社会参画」と捉え直すこの試みは、少子高齢化が進む日本全国のモデルケースになると確信しています。

同農協は今後、同様の施設を合計7カ所まで増設し、6年から7年の間に最大40人規模の雇用を創出する壮大なビジョンを描いています。2019年12月13日、本格的な運用に向けて第一歩を踏み出したこの計画。ベテランの確かな技術と農協の情熱が合わさることで、食卓に並ぶ野菜には、これまでにない深い愛情と「元気」が詰め込まれるに違いありません。

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