2019年12月05日、熊本県で開催されている世界女子ハンドボール選手権は手に汗握る局面を迎えています。現在2勝1敗でD組3位につける日本代表「おりひめジャパン」は、悲願の1次リーグ突破まであと白星ひとつという状況です。地元ファンの熱烈な応援を背に、選手たちは運命の決戦に向けて静かに闘志を燃やしています。
SNS上では「守備の粘りが素晴らしい」「次は強豪ロシアだけど奇跡を起こしてほしい」といった期待の声が溢れる一方で、得点力不足を心配するファンも少なくありません。体格で勝る海外勢を相手にディフェンスで健闘しているからこそ、攻撃面での決定力が勝利の女神を呼び込むための最大のポイントとなるのは間違いないでしょう。
数字から見える課題とサイド攻撃の重要性
今大会のデータを分析すると、シュート成功率が57%に留まっており、前回のドイツ大会で見せた64%という高い水準には届いていません。ハンドボールにおける「シュート成功率」とは、放ったシュートがどれだけゴールネットを揺らしたかを示す指標で、勝利に直結する非常に重要な統計値と言えます。
特に日本のような小柄なチームにとって、遠くから放つ「ロングシュート」で得点を量産するのは至難の業です。そこで重要になるのが、コートの両端から鋭角に飛び込む「サイドシュート」の精度でしょう。前回は68%を誇ったこの決定率が、今大会では52%と苦戦しており、攻撃のリズムを作る上での大きな壁となっています。
そんな中、左サイドを主戦場とする田辺夕貴選手が80%という驚異的な決定率で12得点を挙げ、孤軍奮闘を続けています。右サイドには怪我から復帰したエースの池原綾香選手も控えており、彼女たちの躍動がチームを勢いづけるはずです。監督や選手たちが語る課題をどう克服していくのか、采配にも注目が集まります。
宿敵ロシアを破り東京五輪へ弾みを
2019年12月05日に対戦するロシアは、リオデジャネイロ五輪を制した絶対女王です。2年前の対戦ではわずか1点差で惜敗した相手だけに、リベンジに燃える選手たちの熱量は最高潮に達しているでしょう。ここで欧州の壁を崩すことができれば、2020年の東京五輪に向けた大きな自信に繋がるはずです。
個人的な見解としては、日本代表の組織的な守備は世界トップレベルに引けを取らないと感じます。あとはチャンスの場面でどれだけ冷静に「決め切る」ことができるか、その精神力が勝敗を分けるでしょう。地元・熊本の声援が選手たちの背中を押し、ゴールネットを揺らす瞬間を誰もが待ち望んでいます。
もしロシア戦を落としたとしても、最終戦の中国戦に勝利すれば2次リーグ進出の可能性は極めて高くなります。しかし、世界を驚かせるためにはここで女王ロシアを撃破し、成長した姿を見せてほしいものです。日本のハンドボールが新たな歴史を刻む瞬間を、私たちもしっかりと見届けたいと思います。
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