2019年12月13日現在、大阪・梅田の南側エリアが未曾有の変貌を遂げようとしています。かつての不況により足踏みを余儀なくされた「空白の10年」を乗り越え、ついに眠れる巨人が目を覚ましました。駅南側では、空を突くような2棟の巨大ビル建設が本格化しており、そのスケール感にSNS上では「もはやSF映画のような景色」「梅田のダンジョンがさらに進化するのか」といった驚きと期待の声が溢れています。
注目の中心は、旧大阪中央郵便局跡地の再開発、通称「梅田3丁目計画」です。2020年から本格始動するこのプロジェクトでは、当初の計画を大胆に刷新しました。特筆すべきは、国際会議や展示会を指す「MICE(マイス)」機能の強化です。1000席規模の多目的ホールを備え、世界中からビジネスエリートを呼び込む戦略へと舵を切りました。劇場の運営はMBSグループが担い、文化の香る新たな発信拠点となるでしょう。
さらに、このビルには急増するインバウンド需要を見据えたホテルも入居予定です。施工を担うのは、熾烈な受注合戦を制した竹中工務店。日本郵便が「最後にして最大のプロジェクト」と位置づけるこの拠点は、オフィス面積を確保しつつ、2024年春の開業を目指しています。先行する「うめきた2期」に先んじてオープンすることで、テナント誘致の主導権を握る構えであり、大阪の経済地図を塗り替える一手となりそうです。
日本一の高密度!「容積率2000%」が創り出す空中都市
一方、阪神梅田本店を含む「梅田1丁目1番地計画」は、さらに衝撃的な数字を叩き出しています。敷地面積に対する延べ床面積の割合を示す「容積率」は、驚異の2000%。これは日本最大級の高密度を誇ります。なんと日本で初めて一般道路の上空にビルを建設するという、常識破りの設計が導入されました。この地域貢献が認められたことで、空に浮かぶ会議室ゾーンといった、未来的な空間が実現することになります。
この利便性にいち早く反応したのが有力企業です。東洋紡は、ややアクセスに難のあった堂島から本社をここへ移転することを決定しました。また、御堂筋沿いの支店を売却した大和証券も移転を検討中とのことで、梅田の一等地へ企業が集約される流れが加速しています。2022年の完成時には、ビジネスの鼓動がより一層激しくなることは間違いありません。編集部としても、この集中投資が大阪全体の活力を底上げすると確信しています。
地上の変化に連動し、複雑怪奇な「梅田ダンジョン」こと地下街も劇的な進化を遂げます。2021年春には、阪神梅田本店北側に幅15メートルの広大な地下道が完成予定です。これにより、狭かった従来の通路は店舗スペースへと生まれ変わります。歩行者の快適性と商業的な効率性を同時に高めるこの手法は、都市再生の理想形と言えるでしょう。単なる建て替えに留まらない、立体的で緻密な計算に基づいた改造が進んでいます。
さらに、地下2階の阪神梅田駅もホームを大幅に拡充し、ラッシュ時の混雑緩和を図ります。大阪市も呼応するように、視界を遮っていた多くの柱を撤去・スリム化する「東広場」の整備を検討しており、暗い印象だった地下空間が開放感あふれるエリアへと変貌する予定です。2019年12月13日を起点に数年後、私たちが目にする梅田は、地上も地下も全く別の表情を見せていることでしょう。
コメント