2020年、ついにオリンピックイヤーの幕が開けました。世界中の視線が日本に集まる中、トレンドの最前線では「東南アジア」から熱烈な風が吹き込んでいます。韓国や中国のエンタメに続き、いま最も注目すべきはタイやフィリピンといった熱気あふれる国々でしょう。日経MJの独自予測に基づき、今年間違いなくヒットするであろう新たな潮流を編集部が徹底解剖いたします。
SNS上では「タイドラマの沼が深すぎる」という声が続出しています。特に話題なのが、2018年に現地で社会現象を巻き起こしたコメディー『運命のふたり』です。現代の女性がアユタヤ王朝時代の悪女にタイムスリップするという奇想天外な物語ですが、放送時間にはバンコクから渋滞が消えると言われるほどの人気を博しました。日本でも2019年9月頃から動画配信サービスを通じてファンが急増しています。
感情の乱打戦!タイドラマが日本人の心を掴む理由
タイドラマの魅力は、何といっても喜怒哀楽の激しさにあります。ヒロインを平手打ちする恋敵や、悲しみのあまり服のままシャワーを浴びる男性など、かつての日本の昼ドラを彷彿とさせる過剰な演出が新鮮に映るのでしょう。視聴者からは「15分で引き込まれた」「急展開がクセになる」といった驚き混じりの絶賛コメントが寄せられており、新しい娯楽の形として定着しつつあります。
また、作品のクオリティ向上も見逃せません。背景には若手監督の台頭があり、日本の漫画や韓国ドラマのエッセンスを巧みに取り入れています。さらに、劇中で描かれる家族の絆や、自然な形で登場する同性愛カップルの描写など、多様性を重んじる作風も現代の日本人に響いているようです。アジア各国のドラマを渡り歩いてきた層にとって、タイはまさに「最後に行き着く理想郷」と言えるでしょう。
ファッションと食にも東南アジアの波が到来
2020年はライフスタイルにも変化が訪れます。タイの注目ブランド「ダディ・アンド・ザ・マッスル・アカデミー」が、2020年1月から2月にかけてラフォーレ原宿に期間限定店をオープンします。90年代ポップカルチャーを意識した遊び心溢れるデザインは、日本の若者の心も掴むはずです。また、フィリピン発のバッグブランド「アラナズ」も、異国情緒豊かな色彩でセレブの間で話題を呼んでいます。
食の分野では、インドネシアの国民食「インドミー」に注目です。米メディアのランキングで世界1位に選ばれたこともあるこの袋麺は、日本でもじわじわと認知度を高めています。1袋数十円という手軽さと、チキンスープから焼きそば風まで揃うバリエーションの豊富さが魅力です。韓国の辛ラーメンに続く、国境を越えた「定番インスタント麺」の座を射止める日も近いかもしれません。
南アフリカの「エッジ」とハンガリーの「新スポーツ」
東南アジア以外にも、2019年のラグビーW杯で沸いた南アフリカから、個性的なナチュラルワインが続々と上陸しています。天然酵母(自然界に存在する微生物)を用いて発酵させたワインは、開栓後も味が変化し続ける驚きの体験をもたらすでしょう。また、南ア発のソーラーランタン「ソネングラス」は、エシカル(倫理的・環境に優しい)なインテリアとして、既に世界で300万個を売り上げる大ヒットを記録中です。
最後に紹介するのは、ハンガリー発祥の「テックボール」です。これは卓球台のような湾曲した台を使い、サッカーの技術でボールを打ち合う新感覚のスポーツです。2019年11月には日本代表選考会も開催され、その戦略性の高さから五輪競技への採用を目指す動きも加速しています。2020年、私たちはこれら未知なる才能や文化との出会いを通じて、かつてない刺激的な1年を過ごすことになるでしょう。
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