東日本大震災からの復興へ向けて歩みを進める福島県から、非常に明るいニュースが飛び込んできました。2019年11月30日時点における福島県産の農産物輸出量が約232トンに達し、過去最高だった2018年度の実績である約218トンを早くも塗り替えたことが判明したのです。前年の同じ時期と比べると53.7%増という驚異的な伸び率を記録しており、地域の農業が力強く息を吹き返している様子が伺えます。
この快挙に対してインターネット上では、「農家の方々の絶え間ない努力が実を結んで本当に良かった」「福島の果物は格別に美味しいので、世界に認められるのは当然です」といった感動や応援の声が相次いで寄せられていました。風評被害という大きな壁を乗り越えようとする現地の奮闘ぶりに、多くの人々が胸を熱くしているようです。アジアの国々で日本の瑞々しい果物が高く評価されている現状は、私たちにとっても誇らしいことではないでしょうか。
東南アジア市場の開拓が実を結ぶ!主役を張る人気フルーツたち
かつては香港や台湾が主な輸出先でしたが、原発事故に伴う輸入規制の影響により、県は新たな販路の模索を余儀なくされていました。そこで規制を早期に撤廃したタイやマレーシアなどの東南アジア諸国に着目し、現地での地道なプロモーションや安全性の発信に注力してきたのです。この戦略が見事に功を奏し、現地の富裕層を中心に「安全で高品質なブランド品」としての地位を確立することに成功しました。
とりわけ高い人気を誇るのが、ジューシーな味わいが魅力のモモであり、前年同期比で66.9%増の54.1トンという素晴らしい数字を叩き出しています。さらにシャキシャキとした食感が魅力のナシも53.5%増の28.1トンへと急成長を遂げました。加えて、前年の同じ時期には実績がゼロだったリンゴが26.0トンも輸出されるなど、主要な果実が軒並み震災以降の最高値を更新しています。
冬の主役に躍り出るコメの存在とこれからの展望
さらに注目すべきなのは、日本の食卓に欠かせないコメの輸出も17.3%増の114.6トンと非常に好調な推移を見せている点です。果物のシーズンが落ち着く冬季において、県はコメを輸出の主軸に据える方針を掲げており、さらなる市場拡大へ向けて熱い売り込みを展開しています。徹底した放射性物質検査などの安全管理(サニタリーコントロール)を経て届けられる日本の主食は、海外でも信頼のブランドとして愛されているのでしょう。
筆者は、今回の躍進が単なる一時的なブームではなく、福島の方々が積み重ねてきた信頼の証明であると感じています。厳しい検査をクリアした農産物は、むしろ世界で最も安全性が担保されていると言っても過言ではありません。一過性の支援に甘んじることなく、純粋な「美味しさ」と「品質」で勝負を挑み、海外の消費者の心を掴んだ戦略は実に見事です。今後もこの勢いが続き、さらなる市場の活性化に繋がることを期待しましょう。
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