お馴染みのチョコレート菓子「キットカット」を手に取ったとき、その手触りの変化に気づいた方も多いのではないでしょうか。大手製紙企業の王子ホールディングスは、ネスレ日本が販売する主力商品の大袋パッケージに、自社が開発した新しい紙素材が導入されたことを公表しました。環境負荷を減らすための「脱プラスチック」という世界的なトレンドが強まる中、今回の決定は大きな注目を集めています。
実はネスレ日本では、2019年9月24日の出荷分からいち早く大袋のプラスチック包装を紙製へと切り替えていました。SNS上でもこの取り組みは大きな話題を呼んでおり、「折り紙として遊べるのが楽しい」「環境に配慮する企業姿勢を応援したい」といった好意的な声が溢れています。単にゴミを減らすだけでなく、消費者へ新たな価値や楽しさを届けている点が見事ですね。
一般的に紙は水分や空気を遠しやすいため、食品の長期保存には向かないとされてきました。しかし、今回活躍しているのは「バリア紙」と呼ばれる、水蒸気や酸素を遮断する特殊な機能を持った高度な専門素材です。製紙各社はこの技術開発にしのぎを削っており、王子ホールディングスだけでなく三菱製紙や日本製紙といったライバル企業も、お菓子の風味や品質をしっかりと守る革新的なシートの実用化に成功しています。
王子ホールディングスの快進撃は日本国内に留まりません。同社は2019年9月にも、タイの市場にてスイス・ネスレ社が手がけるインスタントコーヒーの外袋に自社の紙素材が選ばれたと発表しました。企業側も「今後はアジア圏や日本以外のエリアでも、私たちの紙製品がどんどん広がっていくでしょう」と、グローバルな展開に向けて非常に強い手応えと自信を覗かせています。
プラスチックゴミによる海洋汚染が深刻化する現代において、身近なお菓子から環境対策が始まる意義は極めて大きいと私は感じます。企業が利便性とエコを両立させる素晴らしい技術を生み出したからこそ、私たち消費者も「環境に優しい商品を選ぶ」という前向きな選択ができるようになります。このエコな包装が世界中のスタンダードになる日を、期待を込めて見守っていきたいものです。
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