ネガティブ思考は脳の防衛本能?新年に心のモヤモヤを断ち切る認知行動療法のヒント

2020年01月06日、新しい年が幕を開け、心新たに素晴らしいスタートを切った方もたくさんいらっしゃることでしょう。しかしその一方で、なぜか不安や悪い妄想ばかりが膨らんでしまい、憂鬱な気分を引きずっているケースも少なくありません。実は、私たちがトラブルに直面した際、一時的に物事を悲観的に捉えてしまうのは、人間の脳に深く刻み込まれたごく自然な仕組みなのです。ネット上でも「新しい挑戦をしたいのに、最悪の事態ばかり考えて足が止まってしまう」といった共感の声が相頭しています。

私たちが無意識に抱くネガティブ思考の正体は、はるか昔の原始時代から受け継がれてきた大切な「防衛本能」にあります。例えば、命がけの狩猟で獲物が全く捕れなかった絶望的な状況を想像してみてください。ここで「翌日になれば何とかなる」とのんびり構えていては、あっという間に餓死してしまいます。つまり、想定外の危機に対して最悪のシナリオを瞬時に描き、必死に対策を練ることで、私たちの先祖は過酷な自然界を生き延びてきました。初期の不安は、自分を守るためのセーフティネットなのです。

しかし、現代に生きる私たちは、この防衛システムが過剰に働きすぎて苦しむ傾向があります。ここで注目したいのが、心理的な問題を思考の癖から整えていく「認知行動療法」の視点です。認知行動療法とは、ストレスを感じたときの偏ったものの見方をほぐし、心のバランスを取り戻す実践的な精神療法を指します。人間の心は、最初の大きな動揺が落ち着けば、過去の成功体験を思い出すゆとりが生まれます。ピンチを切り抜けた記憶が蘇れば、自然と次のステップへ進む活力が湧いてくるでしょう。

SNSの反響を見てみると、「不安になるのは自分が弱いからだと思っていたけれど、脳の仕様だと知って救われた」という前向きな呟きが目立ちます。誰もが短期的には悲観的、長期的には楽観的になれる素晴らしい心の調整機能を持っています。ただ、最初の恐怖に心が支配されてしまうと、身動きが取れなくなるのも事実です。私は、この「新年の始まり」という節目こそ、過去のネガティブな執着を綺麗にリセットし、思考の方向性をポジティブに切り替える絶好のチャンスだと確信しています。

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