京都宇治市がスマホゲーム開発!レトロゲーム風アクションで魅力を発信する観光PRの新たな挑戦

お茶の香りが漂う歴史の街、京都府宇治市が、これまでにないユニークな観光プロモーションに乗り出しました。なんと、市が主導となってスマートフォン向けのアクションゲームを開発し、2020年春にも無料配信を開始する計画が進んでいるのです。ゲームの舞台となるのは、世界遺産として名高い平等院や、美しいアジサイで知られる三室戸寺などの名所ばかり。プレイヤーは画面の中で敵と戦いながらゴールを目指すことになります。

宇治市といえば、誰もが知る歴史スポットを有していながらも、実は観光客の集客に大きな課題を抱えていました。2018年の統計データによると、宇治市の観光客数は540万人を記録しています。一見すると十分に多い数字に思えますが、お隣の京都市が誇る5275万人という圧倒的な数字と比較すると、どうしても見劣りしてしまいます。知名度の壁をどのように打破するかが、長年の課題となっていたのでしょう。

さらに衝撃的な事実として、2016年に京都市内で行われた調査の結果が挙げられます。宇治に足を運ばない理由を尋ねたところ、なんと5割以上の人が「よく知らない」と回答したそうです。この現状に対して、市はただ手をこまねいているわけではありませんでした。人々に宇治の魅力を「まずは知ってもらう」ための切り札として白羽の矢が立ったのが、今回配信されるスマホゲームなのです。

この画期的な試みに対して、SNS上ではすでに大きな注目が集まっています。「自治体が本気でゲームを作るなんて面白すぎる」「ドット絵の雰囲気がドストライクで早く遊んでみたい」といった、期待に満ちたコメントが続々と寄せられました。宇治の特産品や文化をゲームというエンターテインメントに昇華させる手法は、現代の若い世代の心を掴む素晴らしいアイデアだと私は確信しています。

ゲームのベースとなっているのは、2017年に公開されて大きな話題を呼んだゲーム風のPR動画です。悪者に襲われた宇治市を主人公が救い出すというコミカルな設定のもと、昭和のテレビゲームを連想させる粗めのドット絵グラフィックが採用されました。このノスタルジックな世界観が、30代以上の世代には懐かしく、若い世代には逆に新鮮に映る絶妙な仕掛けになっています。

ゲームのプレイ中には、要所で「かんこうボランティア」というキャラクターが登場し、名所の豆知識を優しく紹介してくれます。ただ遊ぶだけでなく、自然と宇治の歴史に詳しくなれる構造が見事ですね。さらに、宇治川の伝統的な「ウ飼い」をモチーフにしたミニゲームも用意されており、地域の文化を肌で感じられる工夫が随所に散りばめられているのが特徴です。

現在、このプロジェクトの制作費はクラウドファンディングサイト「マクアケ」を通じて募られており、2020年1月31日まで支援を受け付けています。ゲームの配信に合わせて、実際の指定場所を巡ることで記録されるデジタルスタンプラリーの実施も予定されているとのことです。バーチャルな体験がリアルの観光へと繋がるこの連動施策は、今後の地方創生のモデルケースになるでしょう。

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