日本酒の魅力をロンドンから世界へ!世界的品評会「フューチャー50」に選出された若き伝道師・菊谷なつきさんの挑戦と熱い想い

いま、世界のアルコール市場で日本の伝統酒がこれまでにない注目を浴びています。イギリス・ロンドンを拠点に日本酒の魅力を発信し続ける菊谷なつきさんが、非常に名誉ある賞を受賞されました。2019年11月に、世界的な酒類品評会であるインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)などが主催する「フューチャー50」に、日本人で唯一選出されたのです。この賞は、これからの酒類業界を牽引する40歳以下の若手リーダーに贈られます。

近年の世界的な健康志向の波を受け、若者の酒離れが深刻化していることは言うまでもありません。そのような逆風が吹く中で、日本酒普及の次世代の旗手として菊谷さんにかかる期待は非常に大きいと言えます。SNS上でも「同じ日本人として誇らしい」「海外での日本酒の可能性を広げてくれて嬉しい」といった、祝福と応援の声が多数寄せられており、彼女の快挙に対する関心の高さがうかがえました。今後の活躍から、ますます目が離せそうにありません。

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祖父の病をきっかけに一念発起!人材コンサルから日本酒の世界へ

菊谷さんのご実家は、銘酒「高清水」で有名な秋田酒類製造の創業家の一つという名門です。しかし、彼女自身はもともとお酒とは距離を置いた生活を送っていました。アメリカの大学を卒業した後は、東京の人材コンサルタント会社に勤務されていたそうです。そんな彼女の転機となったのは、今から12年前となる2008年の出来事でした。秋田で暮らす大好きな祖父が突然がんで倒れてしまい、彼女の心に大きな変化が生まれたのです。

ご両親が家業を継いでいなかったため、彼女は「このままでは家族が紡いできた歴史が途絶えてしまう」という強い危機感を抱きました。そこからの行動力は凄まじく、会社を退職してすぐに酒販売店に飛び込み、一から修行を始めます。実際に現場で学ぶうちに、酒蔵ごとに異なる深い歴史やストーリーを持つ日本酒の奥深い魅力に、すっかり心を奪われていきました。伝統を守り、伝えることの重要性に気づいた瞬間だったのではないでしょうか。

開拓の地・ロンドンへ!利き酒師として掴んだ確かな手応え

少子高齢化によって市場の縮小が懸念される日本国内よりも、菊谷さんは海外にこそ日本酒の未来があると確信します。そこで彼女が選んだ新天地が、世界中から最高峰のワインや銘酒が集まる流行の発信地、イギリスのロンドンでした。2009年に現地の人気日本料理店へ自ら履歴書を送り、日本酒のスペシャリストである「利き酒師」として移住を果たします。文化の壁を恐れないその情熱が、現在の成功の土台となっているのでしょう。

「利き酒師」とは、ワインでいうソムリエのように、お客様の好みや料理に合わせて最適な日本酒を提案する専門職のことです。現在、彼女は独立を果たし、現地の飲食店におけるスタッフ教育を中心に活動されています。さらに、世界最大級のワイン教育機関である「WSET」において日本酒講座を立ち上げるなど、その影響力は絶大です。現地のソムリエたちの間でも確実に日本酒愛が広がっており、確かな手応えを感じている様子が伝わります。

天国の祖父へ捧げる受賞!世界へ広がる日本酒の未来

これまで彼女を温かく導き、心の支えとなってくれた秋田の祖父は、残念ながら2年前となる2018年にこの世を去りました。今回の輝かしい受賞の知らせを直接伝えることは叶いませんでしたが、彼女は「大好きなおじいちゃんに、少しでも近づけたかな」と胸の内を語っています。現在37歳となった菊谷さんの挑戦は、天国のご祖父様にもきっと届いているはずですし、日本の伝統文化を世界へ繋ぐ素晴らしい架け橋になっていると私は確信します。

日本酒には、ワインに負けない豊かな風味と、日本の四季や職人の技が詰まった物語があります。菊谷さんのような情熱的なプロフェッショナルの存在こそが、海外市場における日本酒の付加価値を高め、新しいファンを獲得する原動力になるのではないでしょうか。彼女がロンドンから発信する日本酒の新しい風が、今後どのように世界を席巻していくのか、非常に楽しみで仕方がありません。私たちも誇りを持って応援していきたいものです。

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