日本の大学受験における大きな節目が、ついに幕を開けました。2020年1月18日と2020年1月19日の2日間にわたり、全国689の会場で大学入試センター試験が実施されています。この試験は、日本の国公立大学や多くの私立大学が共通の基準で志願者の学力を測るための仕組みです。今回は2020年度から始まる「大学入学共通テスト」への移行を控えているため、現行の形式で行われる最後のセンター試験として非常に大きな注目を集めているでしょう。
歴史的な転換期を前にして、受験生たちの間では例年にない心理的な変化が見られます。大手予備校などの全国模試を分析したところ、いわゆる「難関大」と呼ばれる上位校の志望者数が軒並み減少していることが判明しました。具体的には、早慶上理やMARCH、関関同立といった有名私立大学の志望者が前年と比べて4%から6%も落ち込んでいます。何としても今年度中に合格を勝ち取りたいという、受験生の強い「安全志向」が浮き彫りになっているのです。
この安全志向の背景には、近年の国の規制強化が関係しています。都市部の大学が入学定員を大幅に超過しないよう合格者数を絞り込んだため、難関私大の門戸は急激に狭くなりました。さらに、次年度から導入される「大学入学共通テスト」への不安が、この傾向に拍車をかけています。民間試験の活用や記述式問題の導入が見送られるなど、制度設計の段階で多くの混乱が生じたことも、受験生たちの警戒心を強める決定打となったのでしょう。
インターネット上のSNSでも、今回の試験に関する悲痛な叫びや不安の声が数多く飛び交っています。「制度の変更に振り回されるのはいつも受験生」「現役で絶対に合格しなければ後がない」といったリアルな書き込みがあふれており、プレッシャーの大きさが伝わってきます。出題傾向がガラリと変わるかもしれないリスクを考えれば、誰もが確実な選択をしたくなるのは当然の心理です。大人の都合で生じた混乱が、若者たちの未来を狭めている現状には疑問を禁じ得ません。
今回のセンター試験の志願者数は、前年より1万9131人減少した55万7699人となりました。しかし、その成績を利用する大学・短大の数は過去最多の858校にのぼります。初日は地理歴史・公民、国語、外国語が行われ、2日目には理科と数学の試験が控えています。制度変更という時代の波に翻弄されながらも、これまで必死に机に向かってきた受験生たちの努力は本物です。すべての受験生が持てる実力を最大限に発揮できるよう、心から応援しています。
コメント