日本の自動車業界に激震が走っています。日産自動車の副最高執行責任者、いわゆる経営の実務を取り仕切る要職である副COOに就任したばかりの関潤氏が、近く同社を退社することが明らかになりました。なんと2020年2月にも、次期社長候補として日本電産へ入社する見込みです。1984年に防衛大学校を卒業して以来、生え抜きとして日産を支え続けてきた実力派の突然の転身に、業界内だけでなくSNSでも「あまりにも急展開すぎる」「日産の再建はどうなるのか」といった驚きの声が溢れ返っています。
この電撃移籍の裏には、日本電産を率いるカリスマ創業者の熱烈なアプローチがありました。2019年12月に関氏のもとへ届いた、永守重信会長からの1本の電話が運命を変えたのです。永守会長は、同社の連結売上高を2030年度までに現在の6倍以上となる10兆円へ拡大する壮大な目標を掲げています。この野望を達成するために「製造業や生産現場のすべてを知り尽くした、信頼できる後継者がどうしても必要なのだ」と、熱く語りかけたそうです。関氏はこれまでも何度か誘いを断っていましたが、最終的にこの情熱的な夢に心を動かされました。
周囲の関係者からは、日産のトップに選ばれなかった時期と重なったことが、彼の決断を後押ししたのではないかという見方も出ています。関氏自身も「私は現在58歳であり、挑戦できるチャンスはもう多くない」と漏らしており、新天地での勝負に並々ならぬ覚悟をのぞかせています。日産では生産現場の厳しさを叩き込まれ、経営悪化から立ち直るための業績回復プランを主導した実績を持ちます。昨年の新社長選びでも彼を推す声が強かっただけに、このタイミングでの離脱は日産にとって計り知れない衝撃でしょう。
自動車業界のカリスマが生む相乗効果への期待と展望
編集部としては、この移籍は双方の企業、ひいては日本のものづくり産業にとって非常に大きな転換点になると確信しています。日産で培われた関氏の圧倒的な生産管理能力や企業再生のノウハウは、急成長を続ける日本電産に欠かせない最後のピースになるはずです。カリスマ経営者である永守氏の情熱と、現場主義を貫く関氏の手腕が融合したとき、どのような化学反応が起きるのか期待が高まります。日産にとっては手痛い損失ですが、関氏が語った「最後の挑戦」という熱い想いを、私たちは全力で応援したいところです。
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