女子フィギュア新時代!ロシア勢が4回転で席巻するGPシリーズの衝撃と日本勢の苦悩

2019年11月06日現在、フィギュアスケート界はこれまでの常識を覆すような「大技新時代」の真っ只中にあります。グランプリ(GP)シリーズ前半戦を終えた今、リンクの上で異彩を放っているのは、驚異的なジャンプ技術を携えてシニアデビューを果たしたロシアの若き才能たちです。彼女たちは4回転ジャンプやトリプルアクセルを軽々とこなし、表彰台を独占する勢いを見せています。

SNS上では「もはや異次元の戦い」「女子選手が4回転を複数回跳ぶなんて信じられない」といった驚きの声が溢れ返っています。昨シーズンの女王である紀平梨花選手ですら、この異例のハイレベル化には驚きを隠せない様子です。もはや高い演技構成点だけでは太刀打ちできず、高難度のジャンプを組み込むことが勝利への絶対条件となりつつあるのが、現在の女子シングル界の実情でしょう。

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世界を震撼させるロシアの「3人娘」

フランス杯で合計236.00点という驚異的なスコアを叩き出したのは、16歳のアリョーナ・コストルナヤ選手です。彼女はフリープログラムで「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」を2度も成功させました。これは前を向いて踏み切る最も難易度の高い3回転ジャンプで、圧倒的な飛距離と美しさを誇ります。その結果、五輪金メダリストのザギトワ選手に約20点もの大差をつけて圧勝しました。

さらに、15歳のアンナ・シェルバコワ選手は、男子選手でも成功者が限られる「4回転ルッツ」をフリーで2度も着氷させるという快挙を成し遂げました。ルッツはエッジの外側を使って跳ぶ、アクセルを除いて最も基礎点が高いジャンプです。また、アレクサンドラ・トルソワ選手に至っては、フリーで4回転を3度も組み込み、世界最高得点を更新しました。彼女たちの勢いはまさに飛ぶ鳥を落とす如く凄まじいものです。

日本勢が直面する「故障リスク」という壁

この異次元の戦いに追随しようと、日本勢も必死の努力を続けています。しかし、その代償は決して小さくありません。坂本花織選手や樋口新葉選手は、3回転半ジャンプの習得に挑む中で、足首や甲を痛める事態に見舞われました。大技への挑戦は体への負担が非常に大きく、常に怪我の危険と隣り合わせなのです。日本スケート連盟も、勝利のために必要な武器とリスクの狭間で、難しい判断を迫られています。

私個人の見解としては、ジャンプの難易度競争が加速すること自体はスポーツの進化として喜ばしい半面、選手の選手生命を縮めてしまわないかという懸念を抱かずにはいられません。中野園子コーチが指摘するように、大技への焦りから基本的なミスを重ねては本末転倒です。2022年北京冬季五輪を見据え、個々の選手の個性を活かした「自分らしい戦い方」を見失わないことが、今最も求められているのではないでしょうか。

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