世界中のファンを虜にし続けるエンターテインメントの絶対王者、米ウォルト・ディズニーが仕掛ける一大プロジェクトがいよいよ新展開を迎えます。同社は2020年1月21日、独自の動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を、2020年3月からヨーロッパ各地で順次スタートすると発表しました。先行して2019年11月にサービスを開始したアメリカやカナダでは、初日だけでなんと1000万人もの人々が会員登録を済ませたという、驚異的な記録を持つモンスターサービスがいよいよ大西洋を渡ります。
SNS上でもこの発表は瞬く間に拡散され、「待ちに待った瞬間がついにやってきた」「これでいつでも名作に浸れる」といった現地のファンの歓喜の声で溢れかえっています。多くのユーザーが日本円にして月額約850円前後という手頃な価格設定にも注目しており、コスパの良さを絶賛する投稿が相次いでいる状況です。これほどの熱狂を生み出せるのは、やはり長年にわたり培ってきたブランド力と、誰もが知る強力なコンテンツを保有しているディズニーならではの強みと言えるでしょう。
定額制ストリーミング市場の勢力図を塗り替える圧倒的な作品群
今回のヨーロッパ進出によって、先行する動画配信サービスとのシェア争いはさらに激化することが予想されます。いわゆる「サブスクリプション(定額制でコンテンツを制限なく視聴できる仕組み)」の市場において、現在は米ネットフリックスや米アマゾン・ドット・コムが業界をリードしてきました。そこへ真っ向から勝負を挑む形となるディズニーは、自社が持つ圧倒的なブランド価値を武器に、これまで他社に配信を委託していた映画などの作品を引き揚げて囲い込む戦略をとっています。
視聴できるラインナップは、大人から子供までを魅了するディズニーアニメーションはもちろん、感動的な物語で知られるピクサー作品、そして世界中に熱狂的なファンを持つ「アベンジャーズ」などのマーベル映画まで網羅されています。さらに、ここでしか見られない完全新作のオリジナルコンテンツも多数用意されており、映画ファンにとって見逃せない要素が目白押しです。一過性の流行にとどまらず、映画界の巨人たちが本気で手掛ける作品群は、競合他社にとって大きな脅威になるに違いありません。
2020年3月24日から欧州主要国で一斉にスタート
待望の配信開始日は2020年3月24日に決定しており、まずはイギリスやフランス、ドイツ、イタリアをはじめとした欧州の主要8カ国で一斉にサービスが幕を開けます。気になる料金プランは、イギリスで月額5.99ポンド、ユーロ圏では月額6.99ユーロに設定されました。また、ベルギーやポルトガル、そして北欧の国々については、2020年の夏頃から順次展開していく計画が明かされています。緻密に計算された段階的なエリア拡大によって、現地ファンの需要を着実に掘り起こす狙いが見て取れます。
筆者の視点として、このディズニーの戦略は動画配信業界全体のクオリティ底上げに繋がる素晴らしい刺激になると考えています。ユーザーにとっては選択肢が増えるだけでなく、お気に入りの作品をいつでもどこでも最高水準の環境で楽しめるという大きなメリットが生まれます。圧倒的な資本力と不朽の名作群を味方につけたディズニープラスが、欧州のエンタメ市場をどのように塗り替えていくのか、今後の動向から目が離せません。
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