【老眼・乱視対策】大好きな愛読書が読めない!?40代50代から始まる読書危機の乗り越え方と電子書籍・ルーペ眼鏡の活用法

久しぶりに外国文学を楽しもうと本棚の前に立ち、かつて心躍らせた短編集を開いた瞬間に、文字のあまりの小ささに愕然とした経験はありませんか。文庫本ならいざ知らず、しっかりとした単行本であるにもかかわらず、細かな活字が並ぶ様子に戸惑いを隠せないエッセイストの岸本葉子さん。老眼鏡を装着すれば文字を追いかける事自体は不可能ではありませんが、読書による目や脳の疲労感を想像すると、どうしてもページをめくる手が重くなってしまいます。

息抜きの時間だからこそ無理をせずに楽しみたいものですが、他の本を次々と開いてみても状況は変わりません。驚きを通り越して、背筋が寒くなるような恐ろしさを感じた岸本さんは、自宅の本棚にある書籍の約8割が、実質的に読めない状態に陥っている現実に直面しました。ネット上でも「お気に入りの小説が読みにくくなってショック」「昔の本を開いて文字の小ささに絶望した」といった、中高年世代からの共感の声が多数寄せられています。

かつては外出時に必ず1冊の文庫本をカバンに忍ばせ、移動中のひとときを読書に費やすのが習慣でした。特に新幹線での移動は、まとまった物語の世界に没頭できる至福のチャンスとして、胸を躍らせながら本を携えたものです。しかし、いつしか乗り物の中で文字を追うと、急激な乗り物酔いに襲われるようになりました。これは、ピント調節機能が低下する「老眼(ろうがん)」だけでなく、光の焦点がズレて文字が二重に見える「乱視(らんし)」の進行が原因かもしれません。

新幹線は座席の座り心地が優れているため自覚しにくいのですが、実際は細かな振動が常に発生しています。走行中にノートへ文字を書こうとすると、その揺れの激しさが手に取るように理解できるでしょう。読書によって気分が悪くなり、楽しみにしていた駅弁さえ喉を通らなくなる現状では、座席で眠るしか選択肢がありません。スマートフォンの画面を凝視し続けられる周囲の乗客の姿が、もはや信じられないほどの驚異として映ります。

この状況から思い出されるのは、晩年を迎えた実の父親の姿でした。読書が生活の一部だった父親は、介護生活の中でも本が身近にあるだけで心が落ち着くようで、本棚から書籍を取ってほしいと頻繁に頼んできたそうです。しかし、その読書習慣は徐々に変化し、文字の少ない画集や写真集を好むようになり、最終的には本を手に持つだけでページを開くことすらなくなっていきました。読書という行為の形だけが残された、切ない光景です。

父親の文字の読みづらさに気づいた岸本さんは、通常よりも文字を大きく印刷した「大活字本(だいかつじぼん)」を購入して届けました。しかし、その時にはすでに読書への気力が失われており、時遅しの結果に終わっています。この経験から、読みたいという前向きな意欲が残っているうちに、自身の愛読書も大活字本へ買い替えるべきかという葛藤が生まれます。ですが、すべての作品に大活字版が存在するわけではなく、本棚の8割を買い替えるのは現実的ではありません。

文字のサイズを自由に変更できるデジタル端末、いわゆる「電子書籍(でんししょせき)」は非常に画期的な解決策です。しかし、日々の仕事でパソコンやスマートフォンの画面を見続けているビジネスパーソンにとって、貴重なリラックスタイムにまで液晶画面と向き合うのは、心理的な抵抗感が強いでしょう。デジタル疲れを感じる現代人にとって、紙のぬくもりは譲れない癒やしです。そこで岸本さんは、手元を大きく拡大できるルーペ眼鏡の導入を真剣に検討し始めています。

年齢を重ねるにつれて、視力の衰えから大好きな趣味を諦めてしまうのは非常に実にもったいないことです。個人的には、スマートフォンの普及によって文字を読む総量が増えた現代だからこそ、目の健康寿命を延ばすケアが不可欠だと強く主張したいと考えます。老眼鏡やルーペ眼鏡などの便利な道具を恥ずかしがらずに早期から取り入れ、大切な知的好奇心をいつまでも守り続けたいものですね。視力の変化に寄り添いながら、新しい読書スタイルを模索していきましょう。

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