【ホテル無断キャンセル】大量ポイント不正取得の親子が京都府警に逮捕!狙われた予約サイトの盲点とSNSで物議を醸すその手口とは

宿泊予約サイトの仕組みを悪用した、前代未聞の事件が世間を揺るがしています。京都府警は2020年1月22日、全国のホテルを無断でキャンセルし、宿泊施設の業務を著しく妨害したとして、住所不定の自称自営業、岸田治子容疑者(51歳)と、その息子で自称会社員の治博容疑者(30歳)を逮捕しました。容疑は「私電磁的記録不正作出・同供用」および「業務妨害」というものです。これは、コンピューターを不正に操作して虚偽のデータを記録させ、さらにそれを用いて他人の正当な業務を邪魔したことを意味します。

逮捕の直接的なきっかけとなったのは、2019年8月に起きた出来事です。親子は有名な宿泊予約サイト「一休.com」を経由して、京都市内にある4つの宿泊施設に予約を入れました。しかし、これらはすべて連絡なしの無断キャンセル、いわゆる「ノーショウ」だったのです。警察の取り調べに対し、息子の治博容疑者は容疑を認めている一方、母親の治子容疑者は「細かいことは覚えていない」と話し、現時点では一部の容疑を否定しています。しかし、その余罪の多さには誰もが驚きを隠せません。

驚くべきことに、警察の調べでは2019年2月から2019年10月までのわずか9ヶ月ほどの間に、無断キャンセルを2200回以上も繰り返していたとみられています。ホテル側が被った損害の総額は、なんと約8160万円にものぼる見込みです。さらに驚愕すべきは、この悪質な行為によって約190万円分もの特典ポイントを不当に手に入れていたという点でしょう。SNS上ではこの巨額の被害に対して、「真面目に運営しているホテルが可哀想すぎる」「あまりに悪質で言葉が出ない」といった怒りの声が相次いでいます。

なぜ、宿泊もしないのにこれほど多くのポイントが手に入ったのでしょうか。その裏には、予約サイトのシステムの隙を突いた巧妙な罠がありました。通常、宿泊施設は無断キャンセルが発生した際、サイト側にその旨を報告しなければなりません。ところが、施設側がこの連絡を忘れてしまうと、システム上は「宿泊が完了した」とみなされ、ポイントが自動で付与されてしまうのです。今回の約2200件のケースでも、実際に2割程度の割合でポイントが誤って付与されてしまっていたことが判明しました。

親子の手口は極めて計画的でした。彼らは予約サイトと連携している「Yahoo! JAPAN ID」を大量に作成した上で、偽の名前や架空の連絡先を使って全国のホテルを予約していました。こうしてだまし取った約190万円分の「Tポイント」を原資にして、なんとホテル暮らしを送っていたというのですから、開いた口が塞がりません。ネット上でも「ポイントでホテル暮らしなんて漫画のような悪事だ」「ホテルの善意や事務処理の負担を逆手に取るなんて許せない」と、倫理観の欠如を非難するコメントが溢れています。

この事件の背景には、当日予約のポイント還元率が高くなるというシステムの特徴もありました。一般的な宿泊では代金の1%程度しか還元されませんが、直前や当日の予約では、キャンペーンなどにより最大で20%もの高いポイントが付与されるケースがあります。親子はこの高い還元率を狙い澄まし、当日の直前予約と無断キャンセルを意図的に繰り返していた模様です。まさにシステムの盲点と、宿泊施設側の忙しさを悪質に利用した犯行と言えるでしょう。

インターネットでの予約が当たり前になった現代において、便利さの裏にある脆弱性が浮き彫りになった格好です。ホテルや旅館などの宿泊業界は、日々の運営を顧客との信頼関係の上に成り立たせています。今回のような悪質な詐欺行為は、決して容認されるべきではありません。予約サイト側も施設側の負担を減らす自動検知システムの導入など、再発防止に向けた対策を急ぐ必要があると感じます。私たちは今一度、ネットサービスの利用モラルを真剣に考えるべきではないでしょうか。

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