政府の地震調査委員会は2020年1月24日、南海トラフ巨大地震が発生した際の具体的な津波確率を公表しました。この発表を受けて、SNS上では「人ごとではない」「自分の地域の確率をすぐに調べた」といった緊迫感のある声が次々と上がっています。多くの人々が防災への関心を急速に高めているのが現状です。
特に注目されているのが、3メートル以上の津波に見舞われる確率が6パーセント以上26パーセント未満と予測された神奈川県鎌倉市です。こちらの地域は歴史的な観光地として知られており、シーズンには国内外から非常に多くの観光客が訪れます。そのため、地域住民だけでなく、土地勘のない来訪者をいかに安全に誘導するかが極めて重要な課題でしょう。
鎌倉市の総合防災課は、津波の挙動をリアルに再現したシミュレーション動画を公開する試みを行っています。このように視覚的に危険性を理解できるツールは、言葉で説明するよりもはるかに説得力があると感じます。さらに沿岸部での避難訓練も定期的に開催されており、今後の課題はこうしたソフト面での対策を観光客にまでどう浸透させるかになりそうです。
一方、太平洋沿岸にあるすべての19市町村で、3メートル以上の津波確率が26パーセント以上という深刻な数字を突きつけられたのが高知県です。しかし、同県の危機管理部は今回の発表を非常に冷静に受け止めています。それもそのはずで、高知県は2009年から「南海地震対策行動計画」を策定し、すでに長年にわたって独自の備えを構築してきたからです。
高知県は、建物の倒壊を防ぐ住宅耐震化を力強く推し進めるだけでなく、いざという時の命綱となる津波避難タワーの建設を着実に増やしてきました。このように危機をあらかじめ見据え、2021年度までの行動計画をブレずに実行していく姿勢は、他の自治体にとって素晴らしい模範となります。やはり、日頃からの継続的なインフラ整備こそが最大の防御ですね。
想定外を作らない!本州最南端の町が挑む高台移転と個人の備え
本州最南端に位置する和歌山県串本町では、5メートル以上の津波確率が一部で26パーセント以上と予測されました。別のシミュレーションでは最大17メートルの大津波が襲うとも言われており、決して楽観視できない状況です。同町の総務課は、この最大想定をベースにした非常に強固な防災対策を現在も進行させています。
串本町が現在進めている象徴的なプロジェクトが、2021年の完成を目指した町役場庁舎の高台移転工事です。海抜約50メートルの安全な場所へ行政の拠点を移すことで、災害発生時にも町の機能が麻痺するのを防ぐ狙いがあります。有事の際にリーダーシップを執る場所をあらかじめ守るという選択は、住民の安心感に直結する賢明な判断でしょう。
今回の発表は各自治体のハード・ソフト両面の対策を加速させるきっかけとなりましたが、最終的に命を守るのは私たち一人ひとりの意識です。ハザードマップ(被害予測地図)で自宅の危険度を把握し、避難経路を家族で話し合うことが不可欠でしょう。メディアの編集者としても、この機会に備蓄品の点検などの具体的な行動を起こすよう強く呼びかけたいです。
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